ユビキタスIDセンターとオートIDセンターは仲良し

DSC00021.jpg
(受付側でインタビューを受ける坂村氏)

SFC OPEN RESEARCH FORUM: 坂村健vs村井純の続編ともなる、両氏の対談が TRONSHOW2004でありましたので行ってきました。予約はすでに一杯でしたが、キャンセル待ちで待ったところ入れました。

続編だというだけあって、内容的には前回の対談とかなり重複している部分もあったのですが、AutoIDセンターがどういった経緯で設立されたのか、村井さんがどういう立場でjoinしたのかなど理解が深まりました。

AutoIDセンターはMIT主体で、アメリカ市場のサプライチェーンマネジメント(SCM)を管理するためのIDを模索する組織です(でした)。インターネットというものは、元々globalというか、国境がない状態です。しかし電波は国ごとに管理されていて、それぞれ法律から使い方まで違います。だから単純にアメリカで、アメリカ仕向けに作られたID体系、技術を日本に持ってきて、さあ使いなさいというのは乱暴でしょうというのが坂村さんの主張です。

一方ユビキタスIDセンターというのは1984年から始めたTRONプロジェクトの一環で、何にでもプロセッサを積んでコンピューティングしましょう、でもプロセッサを積めないものはIDを着けましょうという発想から設立されています。ですからSCMだけではなく、コンテンツにもIDを振りましょう、セキュリティを考えましょう、どんなコード(JIS,JAN、ISDNなど)も受け入れられるflexibilityを持つID体系を考えています。AutoIDセンターと比較すると、より広義なRFIDといっても良いでしょう。

それでは目指すところはどこかというと、

CNET Japan - ユビキタスIDセンターとオートIDセンターは仲良し?坂村氏と村井氏が共演

「このタグは将来的にモノとモノのコミュニケーションを可能にするものなので、たとえば洋服についたタグが洗濯機に洗い方を指示するといったことができるようになる。タグがついていた方が便利だと感じる時代が来るはずだ」

という世界です。RFIDがあれば、冷蔵庫に入っている生鮮食料品のリストはもちろん、賞味期限の管理や持っている材料からオススメレシピをリコメンドするとか、また発想が広がります。

TRONSHOW2004は 12/13まで開催です。