機動戦士ガンダムSEED PHASE-05(第5話)フェイズシフトダウン

珍しく1話を通して緊張感あふれる宇宙戦を展開する回です。

クルーゼ隊のナスカ級高速戦闘艦ヴェサリウスとローラシア級MS搭載戦艦ガモフに挟み撃ちにされてしまった戦艦アークエンジェル。さらにクルーゼ隊は前方のヴェサリウスからアスランのイージス、ガモフからさらに3機のGシリーズ、イザークのデュエル、ディアッカのバスター、ニコルのブリッツを出撃させる。Gシリーズ揃い踏み。

アスランがもたもたとキラを説得しようとしているので、苛立ったイザークが介入してきた。ディアッカとニコルはアークエンジェルを攻撃していたのだが、弾幕が厚く、とりつけない。

一方フラガのメビウス・ゼロは隠密作戦で一路ヴェサリウスへの奇襲攻撃を仕掛け、成功する。一撃でヴェサリウスの攻撃能力を奪った上、アークエンジェルの特装砲ローエングリンがさらにヴェサリウスを中破させる。

クルーゼ隊の4機のGシリーズはアークエンジェルから離れてキラを取り囲む。そんななかキラ・ストライクのフェイズシフトがエネルギー切れでダウンしてしまう。イザークがキラを狙い、キラ・ストライク絶対絶命のピンチ。というのも、フェイズシフトはバリアみたいなもので、なくなるとビーム兵器(ビールサーベル等)の直撃を許してしまうのだ。

そこへアスランのイージスが横取りでガッチリと熱い抱擁ならぬ、拘束してしまう。しかし本日の主役、フラガが帰ってきてイージスに直撃を食らわせてストライクを放させ、ストライクはエネルギーの切れたエールから、射出されたランチャーに空中(宇宙)換装することでエネルギーを補給、フェイズシフトを回復させてイザークのデュエルの直撃に耐え、逆にランチャーでイザーク・デュエルの右腕を吹っ飛ばして撃退したのだった。

あらすじは以上で、ほとんどが戦闘シーン。その後にイザークとアスランの確執やら、フレイがオトコに媚びるシーンが続く。

イザークだが、自分はヴェサリウス中破を受け撤退命令が出ているのにしつこくキラ・アスランを追う。命令無視しているのに、アスランがストライク撃破ではなく、捕獲を選んだ命令無視は糾弾するという自己中心的な性格がよく出ている。挙句のセリフが

イザーク「この腰抜け!」

このご時世になかなかない名セリフ。

さて、ディアッカくんである。彼は通称・赤を着ていて、アカデミー(エリート士官学校)のトップ10に入っている優秀な人材だ。しかしトップ3はアスラン、イザーク、ニコル。それなのに、出撃時に

イザーク「(アスランに)遅れをとるな」
ディアッカ「ふ、あんな奴に」

成績も何もかも敵わないってのに、どの口がいうんだ?トップ2のイザークは常にアスランにライバル意識が強く、なにかというとつっかかる。ディアッカはそんなイザークの小判鮫をやっているというか、イザークの機嫌をとっておかないと同室であるので部屋が荒れるのがイヤでフォローに余念がないようだ(SUIT CD4, 5を参考のこと)。証拠に右腕を失ったイザーク・デュエルを抱えて援護して撤退したりしているし、アスランに怒鳴った後部屋を出たイザークを追って部屋を出て行ったりと、細かにフォローしている様子が伺える。だから前出のセリフもイザークの言葉を代弁していったということか。

そんなディアッカはなんとアークエンジェルに直撃を一発食らわせた。その直撃でフレイが怯えること甚だしい。戦闘が終われば今度はサイに

「怖かったよ~」

と抱きつく。前回はキラに抱きついていたような気がするが、男なら誰でもいいのかお前は。

無事に作戦成功して地球軍の要塞基地アルテミスへと入港できたアークエンジェル。さて、次回はどうなる?