タイトルどおり、「静かに逃げる」の回。この回はとにかくガンダムの王道を行くための辻褄合わせでしょう。
まず都合よくポッドの推進装置が壊れていたので救命ポッドがキラの近くを漂ってました。
「助けなくっちゃ」と人のいいキラ。拾って帰ってきてしまいます。しかもそのポッドの中にはさらに都合よく、キラの知り合いであり憧れの人、フレイ・アルスターが乗っています。もちろんポッドには他に民間人が乗っています。普通のまっとうな軍なら、戦闘中に民間人を収容することなぞ、ありえないのですけれども、そこは正統派ガンダム継承番組。
民間人を乗せないと行けません(笑)
かくして乗せることと相成りました。このフレイが今後シリーズをとおして、いい表現をするとキーパーソン、悪い言い方をすると諸悪の根源となります。結構ファンが多いようなんですけど、のま家では評判がよろしくないのでフレイファンは読まない方がよろしいかと。
キラの友人の役どころは非常に明快です。トールはコーディネーターのキラをそんなレッテルに惑わされることなく心から友人として扱っていると同時にリスペクトしています。サイは基本的にはトールと同じでキラを友人と思っているのだけれども、キラの能力に嫉妬しています。カズィはコンプレックスを持っており、なにかにつけて「キラはコーディネーターだから」といってしまいます。コンプレックスを持っているのは何もキラだけではなく、他の友人にも持っているようです。ミリアリアはトールと同じです。さすがは恋仲。
さて、フレイですよ。フレイは男に媚びるタイプ。いきなり知っているからといってキラに抱きつくか?しかもセリフが「サイと友達の!」だよ。彼女はオンナであることを武器にしていく、女性から嫌われる典型的なタイプ。その片鱗が登場シーンで現れています。
今回さらに明快にフレイと他の友人を分けたのがミリアリアの一言「私たちに出来ることはないかしら」。ミリアリアはキラが一人で自分の能力がゆえに命をかけて働いているのを見兼ねたわけですね。いい子です。
ということで、これもまたお約束なのですけど、民間人のお子様達が軍の超極秘事項の最新鋭戦艦ブリッジへと入り込めちゃうわけです。
一方のフレイは何なぜ攻撃一点張り。真理をいうからまたカドがたつわけですよ、「えーじゃあこの船にいる方が危険じゃなーーーい」。キラが助けた時の気持ちとか、とにかく人の気持ちを配慮しない性格がよく出てます。
さて、一方のアスラン。アスランは結構シンプルで友人であっても敵対すれば討つといってます。性格の裏表がないので、本当にそう思っているんですね。純粋まっすぐくん。
次回は「フェイズシフトダウン」。フラガがシリーズ中一番活躍した回かも!?
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