雑誌I/O

Milano::Monolog: 月刊I/Oに書きました

I/Oってまだあったんだ、という感慨の方が深いです。

同感(笑)
青春時代がフラッシュバックしますね。広告まですべて読んでましたよ。
(ここから昔話モード)

ちなみに、、、一時期ここでアルバイトしていました。その名も「猿人ルーム」で。猿人ですからねえ、サルです(^^)サルでも採用試験があって、Z80アセンブラのプログラムが試験問題で出てました。

仕事は投稿プログラム作品を評価したり、みんなが打ち込むためのプログラムリスト、ダンプリストをプリントアウトしてました。印刷が薄くてみずらいとかあったら、それは私たちのせいではありません。全部インクリボン式のドットインパクトプリンタが悪いんです。あの大量のプリントアウトに耐え切れずにインクリボンが何周もしてすぐに印刷がかすれてしまうんですよ。それをそのまま雑誌印刷にまわすので、8とBが区別がつかないとかはザラでしたね。ごめんなさい。

プリントアウトが膨大なのだけど今と違ってちょっとでも目を離すとすぐジャムるのでプリンタとにらめっこ。少しでもずれてくるとストップして印刷しなおし。悪いプリンタはすぐジャムって手間がかかるので、バイト仲間ではいいプリンタのとりあい。EPSONの VP-80K 漢字ROM付が一番人気でした。

良かった点といえば、当時のすべての8ビットコンピュータがずらりと勢ぞろいしていた点ですね。おかげで当時はすべてのPCのload, run, print outの方言をマスターしましたよ。そうでないと、

「うわ、来夢来人の投稿だ!」
「今日は日立担当がいないぞ」
「S1でロードできるのか?」
「ロード命令がわからん!!」

とまあ、大騒ぎでした。

当時投稿作品で敬遠したのが

1)ドラクエ(1)に触発されたRPGもどき
2)FM7用シューティングゲーム

1)は移動するたびに
「モンスターが現れた!」
「勇者の攻撃!」
「モンスターを倒した」
「勇者はレベルアップした!」
「モンスターが現れた!」
「勇者の攻撃!」
「モンスターを倒した」
「勇者はレベルアップした!」
(以下繰り返し)
「モンスターが現れた!」
「モンスターの攻撃!」
「勇者は死んでしまった」
「ゲームオーバー」

ゲームバランス無視のこんな投稿が一日に5件とかあると、そりゃRPG嫌いにもなります。だから未だにFFとか出来ないんです。

2)は写真をとらなきゃいけないんだけど今みたいに画面キャプチャはできないので、画面に黒いダンボールをかけて、カメラでスクリーンを直にとらなきゃいけないわけですよ。しかもゲームをやりながら。FMシリーズのゲームのキー配列の基本は

4:左移動
6:右移動
BREAK:ミサイル発射
5:停止

停止ボタンってなんだ!?
4ボタンを押して、離しても左にいきっぱなし、6を押して離すと右に行きっぱなし、5を押してようやく自機が止まる。普通のUIならボタンを離せば自機はとまるんだけど、FMシリーズのキー入力チップの仕様でこうなってたんですねえ。しかも同時入力を感知できるのはBREAKのみ。必然的にBREAKがミサイル発射ボタンになるわけです。恐ろしいですねえ。

そんなむちゃなUIで暗幕にかくれて見えなくなった画面を想像しながら写真をとるって、、、かなり達人になる必要がありました。

あとPIOとかもあったんですが、苦情電話で

「ソノシートがロードできん!!雑誌を交換しろ!」

と怒鳴り込んできたお客さんがかなりいました。ソノシートとはペラペラのセロハンみたいなものに、レコード溝が切ってあって、それをレコードプレイヤーにかけて音楽がなる簡易レコード盤なんです。その音声出力をデータレコーダーの音声出力にみたててPCへロードするってゆぅ、、、超アナログな手法ですね。しかも何度もレコードにかけるとレコード針が溝を削ってそのうちにロードできなくなるという仕様(笑)。編集部サイドは「おまけ扱い」なのでロードできたらラッキーと思って欲しいんですけど、さすがに数十KBのダンプリストを打ち込む労力を考えたら、どんなに苦労してでもソノシートを読みこませたいというのは人情です。でも交換してあげられませんでした。

一番好きな工学社系ゲームはHOVER ATTACK。これのPC-1500版はBGMもついて、V-MAXモードもついていて最高楽しかったですね。評価とかいいながら、一日遊びまくってました。

以上、思い出話でした。