S2000 16年目の車検

2001年式のS2000、初期型AP1-110系は今回で16年目に突入です。

今回の車検では特に整備項目はなし。点検のみでした。
ただしリアのスプリングを9kgから6kgへダウン、前後それぞれ車高5mmダウンとセッティングを大幅変更。

果たしてハンドリングはどのように変わったのでしょうか? 早速いつもの山坂道でチェックしてきましたよ。

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いつもの場所とはいえ季節は2月、まるでモンテカルロラリーのように山肌は白い雪に覆われ、路面状態はドライからハーフウェット。さらに融雪剤のためか予想以上にスリッパリー。

特に北斜面はひどく、コーナー途中の雪解け水はもちろん、シャリシャリの浮き砂のような場所ばかりでいつタイヤがグリップ限界を迎えるのか、おそるおそるの走行にならざるを得ません。

その中でも今回のセッティング変更により、フロントタイヤだけで曲がるような感覚から全体的にロールして曲がる感じになったので、まずはOKかと。

高速道路での継ぎ目での煽られ方は多少大きめ(フロント7番のため特に)ですが、山坂道での荒れた路面では逆に凸凹に追従、きちんとショックアブソーバーの役目をしていることが伝わって来ます。鉄板の上でバタンバタンするのではなく、ちゃんとゴムの上に乗っているというか、箱車らしい動きと乗り味に変化しました。

コーナリングはちょっと不満。

ハンドリング市民革命の3段活用でいえば、1段目はOK、しかし2段目で切り込んでいくと突然フロントがパンと逃げる感覚は以前と一緒。

これが路面状態の悪さによるものなのかは分かりませんが、いい車はそういう路面であってもリニアに反応するので、ちょっとここは詰める必要があります。

一番気になったのはLSDとの相性。もともと1wayでくせのあるLSDなのですが、今目指しているリニアリティのある走り、ロードゴーイングカーの方向にはあいにくいですね。アクセルONするとプッシュアンダーでやすいですし。

今回の路面がどれくらい悪いかというと、ハンドルを切り足して行くと突然、スパンと前が逃げちゃうだけではなく、アクセルを踏むとリアがすぐにムズムズして、開けることをためらうこと。

そしてブレーキするとすぐにロック、ABSが作動するだけならまだしも、姿勢が乱れて横を向こうとする、非常に難しい動き。

簡単にいうとウェット路面でドライタイヤのカートで走っているような感じでしょうか。

そう考えると非常に物理法則に素直で、しかもその限界特性が分かりやすいので、そういう意味ではよいクルマに仕上がっています。

オーリンズショックの番手もまだ詰められてないので、春以降、まだまだ詰めていきたいところですね。

このクルマを18歳になって免許をとったら息子に渡そうと思っていましたが、このアジリティを考えると、相当カートで修行するなどしてからじゃないと、ほんと危ないですね。え、普通はいきなりS2000に乗せない? ごもっとも。でも逆に乗せることを想定して、前から準備していけば大丈夫だと思います。あと6年もあるし。

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走行距離 57685km