今回念願の GoPro、それも最新鋭の HERO3のハイエンド Black editionを購入しました。WiFiコントローラ付、4Kハイデフ画質の性能です。
性能が折り紙つき、放送局も使うデファクトスタンダード化したGoProですが、その魅力はどこにあるのでしょう。それは従来のデジタルムービー、デジタルカメラの常識を超えた、いや無視したその製品設計にあります。
本体は四角、レンズは丸。シンプルすぎてもう「デザイン」らしいデザインは一切なし。まさに質実剛健。ボタンは電源、シャッターの2つと、WiFiのON/OFF用と合計3つ。たった3つです。
デジカメ、デジタルムービーなのに本体に三脚用の穴はなし。穴どころか、背面にはデジタルなんちゃらに必ずあるはずの液晶モニタがありません! えっ!
そうなんで、GoProの凄さはここなんです。液晶モニタがない、ボタンがたったの3つ。三脚用の穴もなし、無用なものを省くという less is more。
常識的に考えれば何が写るのか、画角はどこまであるのか確認したいものです。でもこのGoProは広角での撮影が前提なので画角はさほど重要ではありません。適当にあわせれば適当に映るでしょう、しかもヘルメットマウントやバイクやサーフィンなどカメラが動くことを前提としているのでますます画角の重要度が下がります。でもだからといってバッサリと液晶モニタをなくすなんてこと、普通はできません。
それができたのはGoProが普通のカメラメーカーではなくベンチャー企業だったからこそ。常識にとらわれることなくバッサリいけたのです。
この製品学はソニーのウォークマンに通じるものがあります。ラジカセ全盛時代に必須だったスピーカーをバッサリとカット、ヘッドフォンにすることで小型軽量コンパクトでパーソナルオーディオの新時代を切り拓いたのです。
GoProとウォークマンの共通点はそれだけではありません。カメラとオーディオの違いはありますが、どちらも高品質なのです。ウォークマンが評価されたのはヘッドフォンに最適化して音楽が高音質できけたため。GoProもこれまでのデジカメ、デジタルムービーではとれなかったエクストリームな映像を高画質で録画できたことが評価されています。
そしてそれを実現するため、製品には本体以外に基本アクセサリとして60m防水のハウジングが付属してくるのです。このハウジングのおかげで防塵防滴、耐衝撃性があり極限下の撮影環境でも安心して使えるのです。海に雪山、泥・砂塵の舞う自然環境からモータースポーツ、スカイスポーツまで様々。
本体が小さいから設置場所にも困りません。シンプルな角型の本体は置いても使えるし、いざとなればガムテープで固定も容易です。デザインされていないようでいて、突起物のない四角なデザインは実は巧妙に考えられていたのです。
HERO3ではWiFiが標準装備となり、WiFiリモコンでの操作が可能なだけでなく、スマホアプリの GoProコントロールで通信、リモートコントロールの他ライブビューが可能です。念願の画角の確認がこれでできるようになり、液晶モニタはオプションとして用意されているものの、ますます不要になりました。
WiFiリモコンは複数台のGoProを同時にコントロールすることが可能なので、マルチアングルの動画をとるのに非常に便利です。ボタンは本体同様、2つしかないシンプルさが手袋を装着していても操作しやすいようになっています。
そういったことを考え合わせると、本当にムムムとうならされます。多少値段は張りますけど、これは革命的製品。フォロワーが多くでるのもうなづけます。
動画だけでなく、静止画や連射、タイムラプスも撮影可能。箱根にいったとき、大涌谷でGoProで記念撮影をとっていた若いカップルがいたのには衝撃を受けました。自分撮りだから液晶があろうがなかろうが関係ないし、まさかGoProをコンデジ代わりに使うとは、オジサンその発想はなかった...
ということでハウジングが標準装備のGoPro。本日から訪れている鳥取ツアー、とくに鳥取砂丘で活躍すること間違いなしです。
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