八王子にも繁殖しているという「カエンタケ」。この「カエンタケ」が増殖して専門家が注意を呼び掛けています。
触れただけで炎症、増殖中の猛毒キノコ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)猛毒のキノコ「カエンタケ」が、関西で急速に増殖している。
奥深い山地にある大木の株に生えるため、従来はほとんど人目に触れることがなかったが、ナラやシイなどが枯死する「ナラ枯れ」が広がるにつれて自生の範囲が拡大。里山でもカエンタケが生える株が増えたためらしい。1999年には新潟県で、食べた人が死亡した例もあり、自治体や専門家が注意を呼びかけている。
キノコ博士によると食するのはもちろん、触っても危ない、とのことです。
D' s Basement supplement : 朝ズバ!読売などカエンタケ報道の補遺 - livedoor Blog(ブログ)触ってだめ(炎症を起こす)、というこれまでにないパターンの毒性。これまで、私を含め多くの観察会では、「毒きのことは、食べてはじめて中毒を起こすのであり、観察は安全だ」、と話してきました。むしろ毒きのこは積極的に手にとって観察し特徴を把握するように、と。
しかし、この説明には唯一の例外としてカエンタケの事を話す必要が生じています。
これが他の毒きのこと違う警鐘が必要な理由です。数の多さだけならオオシロカラカサタケの方がよほど出会う人がおおい。けれど、オオシロカラカサタケは食べなければよい。カエンタケはそうはいかないのです。触っても大丈夫だった、という人もいます。もちろん野生の生き物ですから、毒の強さもばらつきはあるでしょう、また幼菌から老菌までの間で成分も変化します。古くなれば毒も消え、虫もたかっています。大丈夫な時も確かにありますが、だからといってみな安全なわけでは無い。
戦場でも弾に当たらなければどうという事は無い、というような程度の大丈夫、でしょうか。
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実はキノコ博士は中学高校時代の同級生で、一緒に同人誌を作った仲。それがこんなところにあらわれたのでしょうかね。
ただし冷静な対応を。
・カエンタケを触らなければいい。スズメバチやマムシのように襲ってくる事はないのですから。生えているのをみながら脇でお弁当を食べてもどうという事は無いでしょう、というくらい。間違ってもいじらなければ。
・赤いきのこをなんでも恐る、というのは無駄。指の様な形のカエンタケをしっかり把握しましょう。・野生の生き物ですから、管理者の責任にするのが難しい点もあるでしょう。注意喚起、啓発が必要です。全部取り除くのは困難。きのこをとっても切り株に菌糸は残っています。カエンタケがある世界に私たちは生きているのです。
最後に触ってしまったら、できるだけ早く、石鹸でよく洗ってください。毒成分は油によく溶け、水には溶けにくいので、石鹸で洗うのがよいでしょう。
皆さまも燃え盛るような赤い毒キノコにご注意を。