日はまた昇るのか? 変わる日本とPerfume

ラジオ番組「夕焼けマーケッツ」で行動ファイナンスとPerfumeで有名な小幡績先生が登場。

5月13日(金)の編集後記 | 夕焼けマーケッツ 投資って楽しいねっ! | ラジオNIKKEI

なんか日本も変われる気がしてきた!

本日の「夕焼け」ゲストは行動ファイナンスの小幡績先生。

日本が世界で戦うヒントは

Perfumeにある!(かも。。。)

詳しくはラジオ番組のpodcastingを聞いて下さい。

market.radionikkei.jp/yuyake/asx/yuyake-110513.asx

youtubeでも見られます。

冷静な語り口調。なのに熱い。そしてこの番組はあくまでも「経済」、なのにPerfume。Perfumeのマーケット展開を経済学的に分析、そして未来を予想するとするとこれは確かにアリですが、でもやっぱりどこかヘンですw

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:Perfumeのなぞ

先日ライブに行きましたが、そこで最も印象深かったのは、ファンの子達が、みんな異様にいい子達であったこと。ほとんどが20代前半で、ビジネス的には、それはよくないのだけれど、また、グッズもあまりちゃんと売っていなくて、それもだめだけど、そこがまたいいんです。

ファンの子達は、あまりに素直でいい子達。そして、彼ら、彼女たちは、初対面同士でも、いい感じで仲良くなる。みんな仲がいいんです。

あるとき、公開収録番組で、あ~ちゃんが、自分の大学をしゃべってしまったとき、みんな言わないでね、といったら、そこのファンたちは、誰も言わなかった。すごいんです。サイトで、その大学を探る質問とかあっても、その質問者にプライバシーというものを知らないんですか、としかる。そして、その質問者は、謝る。

ある意味、異常なまでに、素晴しい奇跡の世界なんです。

まあ、こんなことを書いている私も異常ですが。

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:Perfume : Bubbleは崩壊したか?

Perfume Bubbleは崩壊した。しかし、Bubbleは崩壊してからが勝負で、Perfumeはバブルが崩壊しようが関係ない。Bubbleはマーケットというファンダメンタルズとは別の世界の出来事、彼女たちは何も変わらない。そしてそれを支え続けるファンたちも何も変わらない。それがPerfumeのすばらしいところで、Perfumeはコミュニティであり、永遠ではないが、マーケットの勝手なバブルとバブル崩壊など意に介さない。

という原稿を私はずっと温めていた。それは横浜アリーナでのライブ後に書いてもよかった。代々木では、チケット下さいという懇願のプラカードの人の山、横浜では、チケットありますというプラカードの山。そして、ナチュラルに恋してで、あまりに普通のアイドル曲、CMになった時点で書いてもよかった。
そして、満を持して、東京ドーム。横浜アリーナですら、買い占められたチケットは暴落、それがドームで一杯になるのかという疑問に答える形で書こうか。
私はずっと迷っていた。

私は間違っていた。そして正しかった。

(中略)

Perfumeについて、バブルが崩壊したかどうか、そんなことを議論すること自体、そんな発想になること自体、たとえそんなことが世間でささやかれても、反論しようとすること自体、すべて無意味だったのだ。私は愚かだったし、汚れていた。

もう一度、彼女たちを、Perfumeコミュニティを、純粋に愛し、見つめていけば、それでいいのだ。

バブルが崩壊していたのは、私自身の心のほうだったのだ。

いや、やっぱり何かヘンです。正しすぎてなにかがおかしいw

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:Perfume 2nd stage

Perfumeは昨年11月の東京ドームで一つの頂点を迎えた。ライブのエンディングは、ある種の終わりを告げるもので、あのまま引退してもおかしくなかった。キャンディーズとPerfumeの比較で考えるならば、勢いのあるときに引退して伝説を作り、その伝説に基づいて次の個人ビジネスをはじめたのがキャンディーズだった。だから、永遠の素人で、特に美しくなくとも息の長い活動が出来た。
しかし、PerfumeはProfessionalの道を選んだ。
これは今までの10年間以上の困難に直面することになり、しかも勝ち目は薄い。この合理的でないところがPerfumeらしいところで、これからの彼女達あるいはPerfume Communityの推移は歴史的検証の対象となるだろう。

(中略)

ここまでが普通のビジネススクールの授業。ケースとしても非常に一般的な話で、ファンが付いたブランド、コンテンツを使って最後にどう資金回収するかというテーマに最適な議論で、類例が多数あるパターンだ。

しかし、それではperfumeではない。
奇跡は無欲のものに対してのみ起こり続ける。
カーズ2に取り上げられることになったのが奇跡再びのプロローグだとすると、この流れに乗るしかない。カーズ2を見た欧米の誰かが強い関心を持ち、いろいろ調べていくうちにファンというよりかperfumeコミュニティに加わることになる。彼女(または彼)が、perfumeを広め、世界の中に少しずつファンが増えていく。Lady Gagaは既にファンだから、この道もあいまって爆発することを期待せずに待つしかない。Perfumeもぱふゅ~むではなく、perfumeにならないといけないだろう。

(中略)

もっと自然な形が彼女達には似合うだろう。一生懸命なところと好奇心旺盛なところを活かして自然に新しい世界を吸収する場を考えないといけない。

日経のラジオでも指摘を受けたようにここを考えないとperfumeも新しい日本モデルもbreakthroughが生まれないか。

もう少し考えます。

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記

ラジオの中で、小幡先生はPerfumeの海外展開は被災した日本、変わる日本を象徴する出来事でもあると説いています。

・NOKIAでもサムソンでもMBA的で、仕組まれたもの
・日本はもともと職人気質
・目の前のファン、お客を大事にする ⇒ ガラパゴス携帯、仕組まれてない
・たまたまいいものができると、奇跡的商品になる
・有機栽培的、悪くいえば行き当たりばったり
・震災によって可能になる理由
 日本は日本のマーケットが十分でかい。韓国は日本の1/4程度のマーケットなので、最初から世界を狙いにいく、通用する
・日本に実際にくると日本はスゴイ。居酒屋最高。ファンになってかえる
・日本への注目が震災で高まったが、原発の影響で外へ出て行った。
・企業文化をそのままに、日本から外へでるチャンス
・Perfumeも世界に出るチャンス
・新曲レーザービームはオトナ、挑戦であり賭け
・プロ中のプロとして世界に出ていく

<世界で有機栽培型、競争しないよさがでるのは難しいのでは?>

・次の番組まで研究してきます・・・

まだまだ研究は続くそうですが、日本企業もPerfumeも大きな転換点を迎えているんです。それだけは確か。

そんなレーザービームは5月18日発売。

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