プリウスタクシー暴走事故「モーターだけの走行からモーターとエンジンの走行に切り替わり、エンジンの回転数が上がり、どんどん加速した」

久々ですが、トヨタの暴走事故のニュース。今回はタクシーです。

タクシー暴走 4人重軽傷 南ア市 - 山梨日日新聞 みるじゃん

現場は白根巨摩中の約100メートル東側。同署などによると、運転手寄特昭義さん(66)=同市浅原=のタクシーが国道を北進中、センターラインをはみ出し、対向してきた韮崎市大草町下条西割、パート矢崎栄造さん(60)の軽乗用車に衝突。矢崎さんの車は、反動で後ろからきた南アルプス市の男性会社員(39)の乗用車にぶつかった。
 タクシーはその後、道路脇の標識にぶつかりながら100メートル近く走り続け、前を走っていた、北杜市大泉町谷戸、無職竹口典子さん(58)の乗用車に追突して止まった。矢崎さんと竹口さんが重傷、寄特さんと矢崎さんの助手席に乗っていた矢崎さんの母(91)が軽いけが。男性会社員にけがはなかった。
 寄特さんが勤務するタクシー会社によると、寄特さんは事故後「国道で突然、車が加速した。ブレーキを踏んでも止まらず、エンジンを切ることもできなかった」と説明したという。

続報は以下。

「プリウス」 メーカーで調査  - 山梨日日新聞 みるじゃん

南アルプス市飯野の国道52号でタクシー(トヨタのハイブリッド車プリウス)が対向車などとぶつかり、4人が重軽傷を負った多重衝突事故で、県警が事故車両をメーカーに持ち込んで調査することが9日、メーカーなどへの取材で分かった。事故車両は納車から間もなく、男性運転手(66)が「突然、車の操作ができなくなった」と話しており、県警は、事故原因の究明に車の状態を詳しく調べる必要があると判断したとみられる。
 タクシー会社によると、プリウスをタクシーとして使い始めたのは先月からで、事故当時の走行距離は約千キロだった。バッテリーから電源を取って料金メーターを設置したほかに、電気系統は改良していないという。
 男性運転手は、事故後の取材に対し「モーターだけの走行からモーターとエンジンの走行に切り替わり、エンジンの回転数が上がり、どんどん加速した」と話している。
 プリウスは、モーターとエンジンを搭載していて、走行に応じて動力が変わる。トヨタ自動車広報部(東京都)は「今回の事故について詳細が分からないので、コメントはできない」としている。
 プリウスをめぐっては、ブレーキに不具合があるとして、今年2月に大規模なリコール(無料の回収・修理)を届け出た。ただ、事故車両はリコール対象外だった。

今回の特長は、タクシー運転手がモーターとエンジンの切り替わりに関してコメントしている点です。プリウスのブレーキのリコールは油圧と回生ブレーキの連携不具合、回生ブレーキを効かせる(=燃費向上)ために意図的に油圧を抜いた制御が問題でしたが、今回のはいわゆる暴走事故。ブレーキと同じくモーターとエンジン制御の境界領域にかかる部分なので気がかりです。