MacBook Airは潔く、そして美しい。

昨日からずっと新しいMacBook Airが話題です。buy nowするぞ、ポチッとしたぞ、いや買わない、ダメだあんなの、あと2年待つと賛否両論渦巻いてます。

今回Gizmodoでジョブスプレゼンのリアルタイム翻訳をやってみてわかったことがあります。それは

MacBook Airという商品を買っているんじゃない。これはジョブスのプレゼンへのリスペクトの証だと。

分かりやすくというと、ブログのエントリーの最後についているウェブ拍手ブログランキングをクリックする、アフィリエイトリンクを踏んであげる、という感じでしょうか。

プレゼンテーションの内容について、賛同するかしないか。その投票システムみたいなものと考えると合点がいきます。

だから商品を吟味して、というロジックがない。そしてよく他と仕様を比べるという慎重さも不要。プレゼンにシビレるか、シビレないか。それだけ。

そして基本は「シビレたい」と思っている人が、夜中の2時に集結するわけだから当然ポチっとするし、そもそもその時間帯は判断力が鈍る時間。なおかつアルコールなど入っていれば勢い増長。さらに同士がチャットで盛り上がっていれば

なんでもいいから、とりあえずゲットしとけ

という便乗組みも出てくる。で夜中の4時にアップルストアのサーバーがダウンする羽目になるわけです。

元麻布春男の週刊PCホットライン

 確かにMacBook Airは薄く、スタイリッシュだ。歴史上、最も美しいサブノートPCかもしれない。しかし、このデザインを実現するために失ってしまったもの、犠牲にしたものも少なくない。購入に際してはそこをよく考える必要がありそうだ。

仕様を冷静に吟味するとこういう結論も導きだせるでしょう。しかし私は今回のMacBook Airで最も評価したいのは、

欲しいデザインを表現するために、極限までにスペックを削ぎ落としたところ

です。ゼロ戦の美学、初代ウォークマンの成り立ちとも共通するのかと。薄くする。軽くする。犠牲を払ってでも得たいものがある。だから実はもっとも評価しているのは

・バッテリーがビルトイン
・外部拡張ポートがUSB x 1 + DVI しかない

ところ。

潔い。だから美しい。

・・・

ところでジョブスのプレゼンを見ていて、ソニーの盛田昭夫さんの姿と重なってしまいました。盛田さんも商品を愛し、商品を自慢の息子のように興奮と紅潮した様子で語ってましたよね。その熱意、思いが伝わってくるプレゼン、これは良いです。

なんて色々感じたわけですけど、私は買ってませんw
なんでかっていうと、ラジコン買いすぎでお小遣いがありません。こないだ液晶テレビも買っちゃったし。

アップル - MacBook Air