京都議定書を律儀に達成しても地球温暖化にはほとんど影響がない

ということで、現在「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を読んでます。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか
環境問題はなぜウソがまかり通るのか武田 邦彦

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stars良識のある問題提起本として評価できる!
starsこの本のようなウソがなぜまかり通るのか
stars何が嘘かは自分で判断すべし
stars正直わかりません(笑)
starsなぜウソがまかり通るのか?

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今日は第3章の「地球温暖化で頻発する故意の誤報」を読みました。そこでまた衝撃の事実が。

地球温暖化のうち、温暖化ガスの寄与率は60%
温暖化ガスのうち、二酸化炭素の割合は60%
全世界のうち先進国が排出する二酸化炭素の割合は60%
先進国のうち、京都議定書に批准した国が出す二酸化炭素の割合は60% ※
二酸化炭素の削減目標は6%

※ 原文では「議定書を締結した国のうち60%が批准すれば成立し」となっているのを解釈

単純なことなのですが、効果・影響度を計算すると

(0.6^4) * 0.06 = 0.007776
= 0.8%

となります。つまり温度が1度あがるところが、1-0.008=0.992度上昇に抑えられることになります。焼け石に水、というよりも誤差以下。ほとんど効果がないということです。

それでは何のためにこんなものが作られたのでしょうか。
この本では「京都議定書は無意味である」と一刀両断し、「政治的な取引が多く、地球環境を守る国際条約としては問題の多い条約である」としています。

こちらでも同様に政治の戦いとの結論に至ってます。

日米が環境サミットで狙う逆転の秘策 (田原総一郎)

エネルギーは経済問題ではないのだ。エネルギーは国策であり、国対国の政治の戦いなのだ

ということで、まだ読んでいる最中なのですが、なかなかに興味深い本なので、さらに読み込んでみたいと思います。

関連リンク:
京都議定書 wikipedia