もはや城跡巡りが日課となった感のあるこの旅行ですが、別に一家で城フェチであるとか、石垣マニアとかいうわけではありません。たまたま行く先々にお城があるだけで、まあ強いていえば奥様は建築マニア、私は小学校の時に城の研究クラブの部長だっただけです。そして息子はというと3歳のわりに健脚なので坂道、階段を上り、下り坂を駆け下りるのが大好き。ということで別段城を避ける理由が見当たらないというのが大きな理由かもしれません。
ということで今回は天草は天草・島原の乱の舞台となった「富岡城」です。
城といっても石垣だけでしょ、ちょっと大きな石が積まれた壁のようなものに興味はない方はここでさようなら(笑)
今回の富岡城の見所は復元された城壁にあります。どうやら復元前にはかなりの荒れ野で展望台の錆びつき方から見るに千厳山のような荒廃ぶりが想像できましたが、今はもはやそれは過去のもの。昔ながらの城壁の岩と復元された城壁の岩の色のコントラストがそのまま歴史を感じさせるものとなっています。
復元の際に発掘調査したところ、三重の石垣が確認されたというのが特徴的ですね。しかも1670年に破城といい、財政面から城を放棄して以来300年間以上放置されていたものが21世紀に復活するんですから面白いものです。
こちらが元々の展望台。錆び付き、案内版も無造作に投げやられた感のあるその佇まいが逆に風情があります。ちょっと気になったのがオリエンテーリング用のポストまでもうっちゃられていたところ。これはなんでも可哀想です。
苓北町長崎県「雲仙」コースと同じ日、熊本県「苓北町」コースにも足を伸ばしました。
苓北町コースにチャンレジする方はお気をつけて。
遠くからみるとこんな感じに見えます。元々富岡城がある半島が天草の下島とは砂州でつながっていてその立地もなかなか貴重なのですが、ここを境に内海と外海とが分たれていることから海の生態もかなり違うとのことです。外海の方は海中公園が広がり、珊瑚を中心としてとても美しい海だそうです。ここから下田、天草町、大江に至る道は「五足の靴」のルートでも知られ、自然の海岸線がとても美しい場所です。