S2000整備記録:エアコン修理・ガス補充

夏が来ると思い出す、S2000のエアコン故障。

S2000整備記録:エアコン故障 - のまのしわざ

原因は特定し、コンプレッサー配管のOリングの劣化。部品も調達済だったので1年越しで修理です。

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ボルトを外して引き抜いてみるとOリングの手前側にも漏れ止め剤が回り込んで、ガスが抜けているのがよくわかります。手前側だけ抜けているようでしたが今回は高圧側、低圧側両方のOリングを同時に交換します。

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手前のパイプを抜いたあとゴミなど入らないように養生。実際問題奥側のボルトを外したときに落としてしまい、養生テープがなかったら穴に入れてしまったところでした。

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Oリングをみてみると全体的に痩せている印象。前回のエアコン故障(コンプレッサー割れ)から10年近くたっているため仕方ありません。

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Oリングを交換してパイプを取り付けてボルトを締めてとりあえず作業は完了。

エアコンガス注入

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冷媒充填量データ集 | Manualzz

エアコンガスの注入量は550~600g、650g±50gとのことなので、前回同様 200gx3缶+25g(添加剤)としました。

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前回(昨年)は入れた直後はよかったのですが1週間程度で抜けてしまいましたけどね。

1)真空引き

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まず高圧、低圧側ともに真空ポンプにつないで、真空引き。これで一晩をおいたら低圧側が若干戻っていたので、再度真空引きしてからガス充填へ。

2)エンジンをかけず、低圧側にガス補充

真空ポンプを外してそのかわりにエアコンガスをとりつけて、プシュッとエア抜きしてから低圧側バルブをあけて吸い込ませます。真空になっているため自然にガスを吸い込むという手順です。

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3)次は添加剤、エンジンかけてエアコンかけて

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つぎに添加剤につなぎかえて同じ手順で接続。低圧バルブをあけて吸い込ませますが平衡状態なのであまり入っていきません。そのためエンジンをかけコンプレッサーを動作させて吸い込ませます。このときエアコンは風量全開、内気循環にします。


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この状態でエアコンダクト内の温度は32℃から26℃まで低下。

4)2缶目のエアコンガス

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ガスが補充されるとだんだんと高圧側のゲージが上がっていきます。

それと共に一気に温度も下がり、17℃へ。

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5)3缶目のエアコンガス

すでに十分冷えてますが、規定量まで入れます。

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温度は16℃になりましたが、あまり差がありません。エンジンの熱が回ってきてその後だんだんと温度は上がっていきました。
これをみると100g程度ガスが抜けてもあまり性能には変わりないのかもしれません。冷えなくなったときは200gほど入れると歴然と変化しそう。

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1MPa = 145psi

高圧 200PSI = 1.37MPa
低圧 47PSI = 0.32MPa

程度となりました。

参考)エアコンメンテ塾 マニホールドゲージの使い方|車検や修理の情報満載グーネットピット

3日後エアコン作動したところ、ダクト内9.3℃まで下がったので効いているようです。

エアコンつまみ交換

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ついでなので加水分解でベトベト、はがれててかてかになったつまみを新品交換。

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型番違いがあったので両方取り寄せてみましたが、ものは同じでした。

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交換してスッキリ。

走行距離 66366km