#旧甲州街道散歩 府中〜谷保天満宮〜日野渡し、日野宿〜八王子

流石は府中、大国魂神社を含め街道筋には多くの遺構が残り楽しい、がそれも武蔵野線まで。そこを過ぎると拡幅され国道20号に当たるともはや殺伐とした沿線風景。カーディーラーと中古屋と郊外型レストランしかなくなる。
谷保天満宮の梅園で一服。すると日本で初めてのグルツー(遠乗会)を企画したのは有栖川宮で、その目的地が、ここ谷保天満宮だったそうで。少し後高い崖線の上にある谷保からは富士山も見えなかなか風流でした。

そのまま甲州街道を行っても殺伐としてるので、甲州古道と言われるハケ、崖線を行くことにする。なるほどこれはなかなかにして歩きやすいし牧歌的な田園風景が広がりとても良い。ハケの湧水と多摩川からの用水で豊かな田畑のようだ。
多摩川は渡しが何箇所もあるが時代とともに段々と上流側に移動したとのこと。理由はハケの古道は多摩川の氾濫により水没しやすく、段々と現在の甲州街道側に移動。万願寺経由だったルートは付け替えられ、立日橋側に移った。
日野の近くになると再び街道筋らしい遺構が増えるが、それは次にて。

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今回のクライマックスは日野宿本陣。甲州街道の本陣はたったの三つしか現存しておらず、その中で最も大きいのが日野宿。
本陣なのでさぞかし大きいかと思ったら母方の実家の旧家の方がデカかったという衝撃。田舎の地主って凄かったのかも。
この日野宿はご当地アイドル、土方歳三も何度か泊まったという由緒ある場所。ここから箱館戦争に出征して帰らぬ人となった。
甲州街道と交差する中央線、日野駅がありそこから電車に乗って帰るつもりがどうも乗り継ぎがよくない。って考えながら歩いてたら八王子迄着いてしまった。

日野から八王子はもう何もない、工業地帯。なるほどそりゃ義祖母が嫁いだ時が推し測られる。
四車線一杯の自家用車とダンプ、大型トラックの騒音で埋め尽くされる沿線。そして今話題の16号と交差。
クルマ好きだけど、クルマ嫌いなんだよね。うるさいし臭いし。正直全部EVになれば良いのにと思う、趣味以外のクルマは。
八王子は八王子空襲の傷跡が所々に。ってゆーか、それで江戸のものは殆ど焼けてしまって無くなった。義祖母の土地もドサクサで奪われたそうだし、戦争ってほんとあかん。負けるのはもっとあかん。
京王八王子駅で今日の終着。トータル15kmを5時間かけて歩いた。
帰りは京王線で18分で府中に着いた、電車って速い。

これで環八から16号線迄の甲州街道を歩いた。次回はいよいよ峠越えか?