レクサス暴走事故:Nレンジにしても止まらなかったとの証言

レクサス暴走事故:暴走するとブレーキは効かない。Nレンジにも入らないかも。」の続編です。

アメリカで公聴会がひらかれ、同じレクサスES350での暴走を体験し、奇跡的に生還した女性が当時の様子を証言しました。

「バックギアでも加速」米公聴会でトヨタ車オーナーが恐怖体験を証言 - SankeiBiz(サンケイビズ)

証言したのは、レクサス「ES350」を所有する南部テネシー州のスミス夫妻。夫人が2006年10月、高速道路で運転中、アクセルから足を離していても速度を一定に保つクルーズコントロール装置が作動していることを示す表示が点灯し、急加速が始まった。

 同装置を停止、ギアをニュートラルに入れ、ブレーキを踏み続けても加速は続く。「ガードレールにぶつけて止めなければならないのでは」。夫人に不安がよぎる。ギアをバックに入れ、サイドブレーキをかけても速度は下がらず、約5キロ走ったところで夫人は死を覚悟したという。

トヨタ:「死に近い体験」女性が涙の証言 米公聴会 - 毎日jp(毎日新聞)

証言によると、スミスさんは06年10月の午前、トヨタ自動車のレクサス(ES350)で自宅近くの高速道路に乗った。間もなく、アクセルを踏んでいないのに車が急加速しているのに気付いた。ブレーキをかけたりギアをバックに入れたが加速が止まらず、時速は145キロに

「ガードレールか木にぶつけて止めるしかない」と考えるうちに時速は160キロに達し、「私は死ぬ」と感じて、最後の電話のつもりで夫に連絡したという。スミスさんはこの時の状況を語るうちに言葉に詰まり、あふれる涙を何度もぬぐった。

 その後、「何も新しいことはしなかった」が、車は徐々に減速し、時速53キロまで落ちたところでエンジンを切ることができたという。

以上からギアチェンジを試みて、ニュートラル(Nレンジ)やバック(Rレンジ)にシフトしたものの、実際には切り替わらなかったことが見てとれます。

レクサス暴走事故の対応にみる、トヨタの闇の深さと暗さ ([の] のまのしわざ)

死亡事故にあったセイラーさんは高速警察の隊員。普段高速道路で速度違反の取り締りを行うプロドライバーなのですから、ギアチェンジを試さないはずがありません。やはりシフトしてNレンジに入れてもギアはニュートラルにならなかったということでしょう。