La Donabe presented by タイガー土鍋炊飯ジャー「炊きたて」で米の底知れぬ可能性を感じる #ラ・ドナベ

お米。白ごはん。日本人にとって、ゴハンとは食事全般を指す言葉であるが、「ご飯」というように米飯といってもいい。そしてそのゴハンの食べ方はお椀によそって食べるのが一般的だがモバイル対応にしたものは、握り飯、つまり「お握り(おにぎり)」である。

おにぎりの特徴はいうまでもない、片手で立ってでも食べられるハンディさであるが、その背景にかなりの悪条件がある。それは

冷えている

ということだ。いわゆる「冷や飯」を食わされる、という言葉に悪いイメージがあるように、食事は通常暖かい方が美味しい。それはゴハンでも同じであり、「炊きたての」という言葉が「間違いなく美味しい」というイメージを与える示すのと対照的である。

おにぎりレストラン期間限定オープン:La Donabe presented by タイガー土鍋炊飯ジャー「炊きたて」

10月19日(金)~21(日)、つまりこの週末、代官山に風変りなレストランが期間限定でオープンする。それはすべてが「おにぎり」、おにぎりしか出さないレストランなのだ。

しかしそのおにぎりは普通のお握り屋のありきたりなものではない。まさにフュージョン、ヨーロッパ風なアレンジがされた新しいオリジナルメニューである。


やがて少年は気づく、それが一かけらの永遠だったということに


ほろ苦さが教えてくれたのは、朝焼けの完璧な静寂


満ち足りた二人だけが知っているそれぞれの秘密


刺激と癒しが結ばれる、幸福な結婚式への参列


大いなるゆるしを受けたものたちのにぎやかな饗宴


その壁の向こうにあるものへの恐怖とあこがれ


なにもなくてすべてがあった遠い日のおもいで

イタリア料理かフランス料理かとみまごうばかりの美しいオニギリの数々。おにぎり=主食だと考えていた我々の既成概念をぶっこわす外見と、そしてそれを美しい日本語で包みこむポエムのようなタイトル。

まさにこれはオニギリ革命、ガストロノミーといっていい取り組みでしょう。

「炊きたて」なのに冷や飯

今回このレストラン La Donabeを展開するのは土鍋炊飯ジャー「炊きたて」のタイガー魔法瓶である。名前が「炊きたて」なのに、冷えているオニギリを出すというのは一体どういうことなのか。

さきほどいったように冷えている飯は基本不味い。炊きたてが美味しいに決まっているのだ。それをあえて冷えているオニギリを出すというのは、これは当然圧倒的な自信があるからに違いない。

実は「炊きたて」の状態というのはどの炊飯方法、どんな炊飯ジャーでもそんなに大きな違いは出ない。例えばテストでいうと平均点90点以上で、偏差は少ない状態なのだ。また米の種類の味の差も出にくい。

ところがこれを30分、1時間、4時間と時間をおいてみよう。すると味が端的に変化する。中には食べれたもんじゃない、と50点程度の赤点を取るものもあり、平均的でいえば70点程度まで落ち込んでしまうし、偏差も大きい。

ところが炊飯方法が適切であれば、90点以上をキープできるのだ。つまり冷えているだけで炊きたてと同等のおいしさを提供する。

歴史をひもとくと冷えた飯を暖かく食べる手段としてお茶漬けがあるが、逆にいうとそれしか温める手段がなかったためだ。特に冷えるとアルファ米化し、硬くなって食感を損ねるために水分補給の意味合いもある。

実食:海鮮炊き込みご飯

タイトルは「なにもなくてすべてがあった遠い日のおもいで」であるが、キャプションは

「愛とはつまり、海かもしれません。海の幸が凝縮された味わいは、遠い過去と遥かな未来を結びます。誰にも奪うことのできない、おもいでという名の宝物をこのおにぎりから得るでしょう。」

とのこと。まさに海の幸、あさりとホタテ。そしてバジルソース、オリーブオイルといったイタリアンでまとめた逸品。

サフランライスとして煮込まれたお米はしっかりした食感と浸みこんだ海鮮の味わいを両立。

あさりとホタテとお米のハーモニーがバジルソースで引きたてられて、口の中に広がる味わい。深い、これは深い。一口一口、噛むごとに深みが増していく。これか、これがおもいでって奴なのか! 時間を超越し過去と未来を結ぶ、まさに「お結び」なのか!

そう、オニギリのもう一つの呼び名は「おむすび」であった。

実食:美しいピンク色のおこわ

タイトルは「刺激と癒しが結ばれる、幸福な結婚式への参列」でキャプションは

「甘味、うまみ、酸味、スパイス。花嫁と花婿を順番に祝福する人々のように次から次へと味わいを広げる食材たち。離れ離れのものが出会う奇跡を祝福する。愛に満ちた結婚式をおにぎりにしました。」

とのこと。

まず驚くのがその華やかな桃色の発色。そしてそれを引き立てる白の皿と緑と赤のソース。そしてトッピングされた金のとびっこゴールド。

箸を入れるとその弾力に驚き、一口くちに含むとさらに強い粘り気に二度驚く。なんだこのもちもち感は! お米はお米コンクール金賞受賞のものともち米を混ぜているというが、このもちもち感はもはやおこわを通り越しておはぎといっていいほど。

お米の甘味が広がるが、決して甘さだけではなく、うま味とそしてアクセントのつぶっこゴールドの弾けるさまがフレッシュな食感を与えてくれる、まさに味のマリアージュ。結婚式場はここか、この中だったのか!

実食:直球勝負の「塩むすび」

今回メディア向け試食会の裏メニューとして提供されたのは、なんの変哲もない「塩むすび」である。

「美味しんぼ」の読者なら、もうこれは大きな伏線だと気付くだろう。四郎が最後にもってきた究極、至高のメニューと考えれば想像がつく。

タイトルは「愛、そのもの」

味付けは塩のみ。そして冷えたご飯。

つまり直球ど真ん中、なんのごまかしも効かない、素材の米と炊飯の炊飯ジャーだけの真っ向勝負である。

一口食べた瞬間にカッキーーーーン!

場外満塁ホームランである。

まず米が写真、しかもiPhoneなのだがわかるであろうか。光っている。てかっている、輝いているのだ。

そしてそれは外側だけではない、内側もである。握っているのにつぶれていない。一粒一粒がしっかりと個を強調し、そして内側からあふれ出る旨味が粘り気となってお互いを支えあっているのだ。いわゆる全員野球、チーム一丸となっている。

噛んだ時の弾力感、歯ごたえ、そして味わい。もうすべてが満点である。硬すぎとべちゃべちゃの間の段階はそんじょそこらの炊飯器や炊飯方法だと2段階や3段階くらいしかない。

しかしこの土鍋炊飯ジャー「炊きたて」は明らかに分解能が高いことが伝わってくる。おそらく10段階以上あるであろう、その10段階を緻密にコントロールし、まさに直球ストライクど真ん中に収めてきているのだ。うそだろと思うほど、丁度いい、真ん中。

世の中の人は知った風な顔で

電気炊飯器? 炊飯は火力だからね、鍋で炊いた方が美味しんだよ!

という。まあそれは間違いではない。しかしそれは巨人の定岡みたいなものだ。

つまり球は早いが制球に難がある。

完璧な漬け置き時間、完璧な水量、そして完璧な火力調整。それがともなってはじめて直球ど真ん中になる。ちょっとでもずれれば、理想的な炊きあがりにならない、諸刃の剣。

正直私もそれはできる自信がある。お米と向き合い、気温、湿度、米の鮮度をみはからい適度な水分コントロール。そしてはじめちょろちょろ中ぱっぱ、蒸気の出方を見、音を聞き分けて火力をコントロール。そして蒸らしまでやってはじめて最高の炊きあがりを堪能できる。

が、日常にそんな時間はない。毎食1時間以上もお米と向き合うのはムリだ。

しかも炊きたては満点でも冷えて食べると急に粗が目立ってくる、ああ、水分量が、火の加減が甘かったなと。

これを全部やってくれるのが高性能炊飯ジャーである。はっきりいって、高性能炊飯ジャーさえあれば、どんなお米であっても美味しく炊ける。あえて無理に高いお米を買う必要はない。

ただ大きく味が違うのが冷えたあとだ。これはもう米の品種の差が出やすい。それでも高性能炊飯ジャーさえ使っていれば、お茶漬けにしないと硬くて食べられないということに絶対にならない。それほど制球力、いや、制米力に差があるのだ

その実力をいかんなくみせたのがこの「塩むすび」なのである。タイトルの「愛、そのもの」とは米に対する愛、向き合う姿勢、そのものであった。

米はまだまだ進化できる

今回のレストランが見せたのは、新しいガストロノミーである。単なるオニギリではない、お米がもつポテンシャルを最大限にいかし、世界に発信できるほどの大きな可能性をみせつけたことに意義がある。

はっきりいって、昨今の高性能炊飯器とコシヒカリをルーツとするさまざまな美味しいお米の実力は圧倒的だ。ようは少々高いお金さえ出せば、誰でも美味しいご飯をいつでも食べられるようになった。

だが、それだけでいいのか?

昨今流行りの炭水化物ダイエット。私はダイエットというひとつの狂信的なブームに非常に懐疑的なのだが、ともすればお米、米食さえも否定するこのダイエットブームに危機感を感じている。

なぜなら、米の歴史は日本の歴史、日本人の歴史そのものであるからだ。

(ここで多くは語らない、詳しくはこちらをどうぞ⇒銀シャリを愛するすべての人へ捧ぐ本「コメを選んだ日本の歴史」 - のまのしわざ

お米自体の美味しさが圧倒的であったため、ながらく白ご飯にあぐらをかいていた感がある。しかしこのLa Donabeの前衛的おにぎりメニューはお米のもつポテンシャルを最大限にいかしつつ、世界に通用する新しいガストロノミーの可能性を提示したといって過言ではない。

正直、日本人だけではなく、ヨーロッパ人にも食べてもらいたい。

彼らはまだお米のポテンシャルを知らない。お米はまだ野菜の一種類だとしか認識していないからだ。

なぜ我々日本人が小麦ではなくお米を選んだのか。そして品種改良を重ね、美味しいお米を作ってきたのか。このままではお米の消費量の落ち込みとともに、お米2000年の歴史が衰退するかもしれないという危機感を私はもっている。だからこそ、クールジャパンとか、インバウンド観光とか色々あるが、同時にお米文化をもっと世界に発信してほしいと常々思っている。

特に中国人に日本の炊飯器が人気と聞くが、まだまだである。世界は広い。ヨーロッパにアメリカにももっともっとお米を食べてもらい、いつでもどんなお米でも美味しくたけ、冷えても美味しいオニギリにできる、タイガー土鍋炊飯ジャーが世界で広く使われてほしいと願う次第だ。

そうすれば我々日本人がどの国にいっても、おいしいご飯、オニギリが食べられるようになるではないか。お互いハッピーになれるはず。

タイガー土鍋炊飯ジャー「炊きたて」が作る未来

タイガー土鍋炊飯ジャーのおいしさの秘訣はHPをどうぞ。

土鍋ごはん特集|特集一覧|タイガー魔法瓶


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前衛的なメニューのおにぎりを出すおにぎりレストラン La Donabe(ラ・ドナベ) presented by タイガー土鍋炊飯ジャー「炊きたて」は代官山T-SITE GARDEN GALLERYにて10月19日(金)~21(日) 12:000~21:15 の開催です。

料金は無料、各回24席で、1日10回/各回30分の入れ替え制です。

この機会にぜひどうぞ! まじカッコいいし、未来を感じます。