密かに気になっていたMINI Clubmanの実質的後継車 5ドアを試乗してきました。
Clubmanの実質的後継車 MINI 5ドアHBデビュー。気になる長さと実用性 - のまのしわざ
動画
インプレッション
3ドア COOPER Sに乗ったときよりも足回りはソフトな印象。3ドアHBではオプションの電子制御サスでスポーツを選択していた影響かもしれません。
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とはいえハンドリングはクイックそのもの、レーンチェンジでもスパッと動きます。ロールは僅かですけどきちんとしていて、リアも動いている印象。先代モデルでもそうですが、ロングホイールベースになっていて直進安定性も確保されているためか、リアが多少柔らかめなんですよね。その分しなやかな動きになります。
それでもスポーツ性は3HBと同等、微塵もファミリーカーの香りはありません。車室内に飛び込むエンジンサウンドもエキサイティングそのもの(うるさいともいう)。
Dモードでは自動変速なので2000回転前後でスパンスパンとシフトアップしていくのですが、1250rpmから発生する最大トルクのおかげで十分アクセルレスポンスがあり、街乗りでも乗りやすいです。
そしてSモードにするとギアはホールド、6000回転のレッドゾーンまでヒュンヒュン回るターボエンジンのおかげで一瞬で加速、あっという間に制限速度へ。
それでいて街中で12km/L前後、高速にのれば15km/L以上の燃費が出せるというのですから、びっくり。従来の1.6Lターボよりもパワーがあって燃費も同等以上というのは、そりゃあいいことづくめです。
先日サイズはほぼ同じの日本の最新コンパクトカーに乗ってそのバランスに驚きましたが、世界のMINIは先へと行っています。比較にならないけど、値段も比較にならないほど高価なので(どちらも)値段相応というところでしょうか。COOPER Sはかなり高いですが、廉価なベーシックグレードのMINI ONEのコストパフォーマンスも気になります。
ヨーロッパのコンパクトは熱い
今回のMINI 5DOOR COOPER Sの出来はとても上々で、サイズ、パワー、パフォーマンス、ハンドリングともにルノールーテシア(クリオ)R.S.に匹敵するといってもいいでしょう。居住性や積載量はルーテシアの方が上ですが、トルクでは2LのMINIの方が上で乗りやすいです。
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2Lターボという意味ではルノーメガーヌR.S.が強敵で、こちらはフロントサスペンションが普通のストラットではないので、その点で圧倒的にハンドリングパフォーマンスが高いです、ニュルFF最速ですし。ただサイズもでかく、都内の狭い駐車場では取り回しがしにくいのが問題。
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当たり前なのですが、6年の進化をまざまざと見せつけられた思い。
次回居住性、実用性レポートへと続きます。
(試乗車:MINI 八王子)