自転車は受益者負担をしていないのが問題

日本において自転車の不幸な点は居場所がなく、邪魔者扱いされてる点だということは前回述べたとおりです。その理由は主に領土の問題にあります。領土とは道路のこと。

もともと日本において道路は車輪がついた車両向けに整備されておらず、モータリゼーションや物流の観点から急激に整備された経緯があります。車道と歩道の分離は後回しにされ、車両と歩行者の間で領土の取り合いが始まっています。

特に道路整備の目的が自動車、マイカーといった乗用車だけでなくトラックやダンプなどの産業用のもので、経済発展を旗印に産業偏重、車道整備を優先させています。

歩道の整備や生活道路における歩行者の安全確保は後回しとなり、渋滞する幹線道路を避け狭い路地にまで自動車が侵入してくることとなりました。その結果歩行者の安全や市民生活は脅かされ、交通事故の多発、「交通戦争」という見出しで社会問題化した経緯があります。

道路の整備は受益者負担を原則とし、特定財源として自動車取得税、自動車税、ガソリン税他多くの種類の税金により国や市町村の税収として、道路整備に費やされていました。