山都(旧矢部町)の石橋:通潤橋に通じる水路、円形分水

聖橋の上流にあるのがこちら、円形分水。この高さの川から分水し、各水路をつたってそれぞれの耕地に水をもたらします。

水耕作では水の量がそのまま収穫量につながることから、水利権の争いが絶えません。分水の役割や公平さは非常に重要で、人々の関心をながらく集めていました。そこで出てきたのがこの円筒(円形)分水。


円筒分水 - Wikipedia

右図は外縁部を越流させる構造の場合を図示したもので、外縁部に設ける仕切りの間隔と同比率で、用水が正確に分配される。 仕切りの間隔により、分水比が一目瞭然であり、誰にでも公平さが納得できる機能美を併せ持つといえる。 これにより水争いに平和をもたらした、という説に納得させられる。

構造がシンプルで機能美にあふれています。