『崖の上のポニョ』は15万枚かけた動く絵本

シナリオを決めずに制作に入るスタイルをとったためか、それとも日本人の想像力が狭くなったためか、そのストーリーに関して異論が見受けられます。

宮崎駿は幾度となく「ぐりとぐら」などで有名な中川李枝子さんの絵本のファンだと公言してたので、絵本に興味がないはずがありません。

そして宮崎駿流の絵本として出来たのが「動く絵本・ポニョ」ではないかと。

そう考えるとCGを排して手書きのみで勝負、論理性よりも情緒性、感情面を優先させるのは当然のことですね。そして1カット目から「アニメーターを殺す気かっ!」と思わず叫んでしまうような書き込みの凄さもうなづけます。

さて我が家では子供にTVを一切見せず、映像娯楽はすべて絵本でまかなってます。そこでうちの子供が大好きな絵本をここでご紹介。


うみキリン (新しいえほん)
あきやま ただし

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「うみきりん」とは、海の深海にすんでいるキリン。1万メートルの海底に住んでいるのですが、身長が1万メートルなのでアタマだけぽっかりと海上に出てます。子供のうみきりんは海草を食べるので、大陸棚に住んでます。

やったね!へんてこライオン (おひさまのほん)
長 新太

小学館 2006-04-28
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この「へんてこライオン」シリーズは凄いです。擬音もすてきであれば、へんてこライオンの変化っぷりも想像の粋を軽く超えます。

この「長新太」さんの本の中で一番のお気に入りは「チョコレートパン」。チョコレートの池があって、パンがとことこやってきて池に入ると、チョコレートパンができるというもの。残念ながらAmazonでは発見できませんでしたけど、書店で是非チェックしてみてください。

これに比べれば、ポニョなんて超論理的でまっとうです。

長新太の世界/長新太・作 作品リスト

ねぎぼうずのあさたろう〈その1〉とうげのまちぶせ (日本傑作絵本シリーズ)
飯野 和好

福音館書店 1999-11
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時代劇風のもあります。この「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズはもちろん、くろずみ小太郎シリーズもはずせません。

くろずみ小太郎旅日記―おろち退治の巻
飯野 和好

クレヨンハウス 1997-02
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ただこの絵本を読みきかせると、言葉づかいが古めかしくなるんですよね・・・

子供の頃からTVを見せるのって、毒だと思うんですよ。宮崎駿もそのようなこといってます。


宮崎駿・養老孟司 「虫眼とアニ眼」
宮崎駿と養老孟司の「虫眼とアニ眼」は引用したいところが一杯 ([の] のまのしわざ)

まあ宮崎駿自身が毒気のある人ですけどね、イヒヒヒ。