Movable Type 3.2へのアップグレード

SixApart渾身のバージョンアップ、Movable Typeが3.2へとアップグレードしましたので、早速インストールしてみました。

2005/10/01追記
2005/10/15追記

環境)
DELL PowerEdge800
Pentium4 2.8GHz 1GB memory 160GB HDD

OS: Fedora Core3
MT3.17がインストール済み
MySQL
自宅サーバーとして利用

以下作業メモ。

基本はパッケージを入手して、上書きするのみでおしまいですから簡単です。今回からはupgradeパッケージはなく、アップグレードも通常のインストールパッケージを利用します。

- ファイルの入手
MT-3_2-ja.tar.gzを入手します。

- ファイルの展開
$ cd ~/tmp
$ tar xzvf MT-3_2-ja.tar.gz
(展開時にエラーが出ますが、無視して構いません)(今は解決してエラーは出ないようです)

- 不必要なファイルの削除
~tmp/MT-3.2-ja/ 内にあるLICENSE* は不必要なので予め削除

- mt3.17が入ったディレクトリ(ここではmt317)をコピーしてワークディレクトリmt320を作る
$ cp -r mt317 mt320

- ワークディレクトリ mt320へ 展開したMT-3.20-jaを上書き
$ cp -r ~/tmp/MT-3.2-ja/* mt320

- mt-staticを上書き
$ cp -r mt-static mt-static320
$ cp -r mt320/mt-static/* mt-static320

- DB backup
$ mysqldump -u root mtdb > ~/tmp/mt20050929.dump
パスワードは忘れてしまったので-pオプションを外して実行。

- 元のディレクトリ(mt317)を退避し、アップデートしたディレクトリをリネーム
$ mv mt-static ~/tmp/mt-static.bak
$ mv mt-static320 mt-static

mt-staticは別の名前のままの方が良いです。理由はcssやjsがキャッシュされているとアップグレード時のAjaxを使ったプログレスパーが正常に動かない、管理画面のデザインが崩れてしまうためです。

mt-static320などのように別のディレクトリにして、mt-config.cgiでそこを設定することをオススメします。

- mt-config.cgiの設定
mt.cfgに相当するファイル。mt-config.cgi-originalをベースにmt.cfgの内容を反映していくのが無難。
$ cp mt-config.cgi-original mt-config.cgi
$ emacs mt-config.cgi mt.cfg

mt.cfgの内容を mt-config.cgiにセットしていく。またディレクトリの変更にともない内容を修正する。

- 現在動作中のmtディレクトリをリネーム
$ mv mt317 ~/tmp/mt317.bak
これによりコメント、トラックバックの受付が出来なくする(not foundになるため)。移行中にコメント、トラックバックを受け付けるとDBに書き込みが生じて問題発生の可能性があるので、やった方が良い。

- MTの管理画面にログイン。アップグレード。
最初のアクセスの場合、アップグレードするかどうかを聞いて来るので、ボタンを押してアップグレード開始。Ajax利用して進行状況を表示してくれるのが嬉しい。ちなみに自分のところでは40分以上かかったのでAjaxじゃなければタイムアウトしてしまうという噂もあり。

- フルリビルド
ディレクトリが変更になったので管理画面ですべての再構築を行う。
トップページのMTのバージョンが3.2になっていることを確認。

- pluginの整理
新規にプラグインが追加されていて、以前のもので利用しないもの(blacklistなど)をディレクトリから削除するか、管理画面上でオフにする。

- その他
lib/MT/App/CMS.pmを書き換えているので、それを手作業で修正。
クイックポスト 2054行付近
border指定 3604行付近

- 関連URL:
のまのしわざ:MT 3.17-jaへのアップデート
インストールしよう(ロリポップ編) Ver3.2-ja対応版

ロリポップでMovableTypeしよう!(MovableType3.2日本語版対応)

Movable Type 3.2 日本語版の提供を開始