11月 23日(火) 曇
公道最速理論とその考察
交通大学交通学部交通学科 高橋K介
K-suke Takahashiはじめに
公道を法定速度を守りつつ、目的地へ安全かつ効率よく走行するための公道最速理論について述べる。
交通容量の公式
交通容量=平均速度 x 交通密度
交通容量とは、道路がもつ車両をどれくらい通せるかの容量をさす。 つまり平均速度をあげるか、密度を高めれば同じ道路であっても たくさんの車を通すことが可能。 ただし車は車間距離が必要なため、交通密度が高まると平均速度が 落ちる傾向がある。そのために平均速度が 一般道では 30-40km/h、高速道路では 80-100km/h程度が 一番交通容量が高いことがわかっている。
多車線の場合は
全体の交通容量 = 交通容量 x 車線数
である。
平均車速一定の法則
多車線で混雑している場合において、どの車線を使っても平均速度はほぼ一定となる。なぜなら一時的に空いていると思われる車線に車が移動すると元の車線は空くからである。落ち着きがないドライバーが多いと車線毎の速度の差(偏差)が激しくなるが、平均速度は一定である。
平均車速一定の法則は高速道路の渋滞など、多車線で合流、分岐がない、車両の性能(加速性能)の差が少ない状態に有効である。
一方、多車線の一般道路例えば 246号や 目黒通りなどではこの法則はあてはまらない。
追抜運転操作コスト比率
追抜運転操作コスト比率とは、運転操作コストで追抜きする車の台数を割った比率である。
追抜運転操作コスト比率 = (追抜きする車の台数)/ (運転操作コスト)
つまり、車線変更、加速など運転操作を行うことにより、どれだけ他の車を追抜いたかの割合である。これは如何に効率のよい運転を行っているかの指標となる。
追抜コストフロー
追抜コストフロー = (追抜きした車の台数)-(追越された車の台数)
つまり、全体で何台の車を抜いた(抜かれた)である。これは平均速度をどれくらい上回る(下回る)かの指標となる。
局所的交通容量低下
駐車車両や左折待ち、右折待ち車両などの低速(停止)車両がある場合、その車線の平均速度は低下し、結果として交通容量は低下する。これを局所的交通容量低下と呼ぶ。
低速車線忌避の法則
多くのドライバーは局所的交通容量低下が起こりうる、駐車車両が多い車線や右折車両が出る車線は敬遠する。これを低速車線忌避の法則と呼ぶ。
先頭車両速度決定の法則
車両が集まったものを車群と呼ぶ。車群において、先頭を務める車両が車群を引っ張り、平均速度を決定する。先頭車両が遅い場合、平均速度は落ちる。
公道最速理論
以上の法則を組み合わせ平均速度を高めることで、出発地から目的地までの時間を短縮すること、それが公道最速理論である。
目的達成のために
を行う。
- 追抜コストフローをポジティブ
- 局所的交通容量低下を避ける
- 低速車線忌避の法則を利用する
- 先頭車両となる
- 追抜運転操作コスト比率を高く
追抜コストフローをポジティブ
他の車を追い抜くには自車の平均速度を他の車より高く保つ必要がある。
局所的交通容量低下を避ける
他の車が平均速度を低くなれば、相対的に自社の平均速度が高くなる。そのため、左折車両が多い場所、駐車車両が多い場所を記憶し、予めその車線を避ける。
低速車線忌避の法則を利用する
他の車が低速車線を避ければ、その車線は局所的に空く、つまり平均速度を高めることが可能である。左折車両が多い場所、駐車車両が多い場所で他の車両が少ない場所を記憶し、積極的その車線を走る。
先頭車両となる
先頭車両になれば、速度を自らが決定することが可能となる。つまり平均速度を高くすることが可能となる。先頭車両になるためには無理な追い越し追い抜きをするよりも赤信号を利用し、赤信号待ち車両列が少ない車線を選ぶ。
追抜運転操作コスト比率を高く
加速し、速度を高くすることは速度超過で捕まる可能性も高くなる。捕まった場合、目的地到達時間は延びるばかりでなく、反則金・罰金を払う必要がある。
車線変更は危険を伴う作業である。車線変更により他車と接触、事故になった場合は目的地到達時間は延びるばかりではなく、補償金、罰金等の出費が起こりうる。
これらの場合、運転操作コストは限りなく増大し追抜運転操作コスト比率は低くなる。
追抜運転操作コスト比率を高くするためには、分母側の運転操作コストを極小に抑えることが肝要である。つまり確実に追い抜きが可能な場合のみ車線変更、加速を行うということである。
以上を実践することで、交通容量の平均速度を上回る速度で安全に目的地に到達することが可能となる。
運転技術
安全かつ効率よく運転するために、以下のことを行う。
- 車線が空いている場所にのみ車線変更を行う(割り込みはしない)
- アクセルはそっと踏む
- ブレーキはそっと踏む
- シグナルグランプリ
車線が空いている場所にのみ車線変更を行う(割り込みはしない)
無理な割り込みを行った場合、局所的に交通密度が高くなる。交通容量は一定であるため
交通容量 = 交通密度 x 平均速度
平均速度 = 交通容量 / 交通密度
交通密度が高くなると平均速度は局所的に低くなる。平均速度を高く保つのが目的なので、目的に反する。
アクセルはそっと踏む
アクセルを全開にすることは運転操作コストを増大させる。また燃費も悪くなりこれもコストを増大させる。そのため、加速はゆっくりにさせるためアクセルはそっと踏む
ブレーキはそっと踏む
ブレーキは速度を低下させるための手段である。出来る限りブレーキを踏まないことが平均速度を高めるために必要なことである。このことから、ブレーキはそっと踏むにとどめる。車両の少ない車線では車間も十分であるから急ブレーキは必要にならない。
シグナルグランプリ
赤信号で先頭車両となった場合、他の車線の車両よりも先行する方法。赤信号で止まる場合は他の車線の車両よりも0.5台分後ろに停車する。すると死角に入るためドライバーはこちらの車を意識しない。信号の変わり目を読み、他の車両が動き出す前に0.5台分の距離を加速に利用する。青信号になったときにはじめて停止線を超えるが、そのとき自分の車はすでに10km/hほど出ているため他の車線の車両がよほど加速しない限り、先行することが可能である。
他の車線の車両が加速し、追いついてきた場合はそのまま相手に先行させる。それだけ加速した場合、十分平均速度が上がるので自分が平均速度を決定する必要がなくなる。
これは交差点先が駐車車両等で車線がふさがれていた場合に特に利用できる。他の車線の車両より先行できれば車線変更が可能である。また他の車両が加速して先行した場合はその後ろの車両が同じだけ加速し、付いて来ていることは稀であるため、先行車両の後ろへ車線変更が可能である。
公道最速理論が安全である理由
平均速度が高い車線(車両が少ない車線)を走行しているため車間が十分空いていること。運転操作コストを極小とするため、危険も極小となる。
車両の性能差について
この理論において車の性能との関連性はない。あえていうならば車両の小さい方が車線変更や駐車車両車線の走行に余裕が出て、運転操作コストが小さくなるため有利と考えられる。
一方路線バスが巨体で加速性能が悪いのにも関わらず意外と早いのは公道最速理論の一部、低速車線忌避の法則を利用しているからである。
実際の例
目黒通り(3車線)上り線 環八から山手通り区間:土曜日、日曜日日中
環八から環七区間(ただし都立大学前後を除く):一番左側車線
駐車車両があるものの比較的少なく、低速車線忌避の法則が利用できる。
都立大学前後:一番右側車線。
左側車線は局所的交通容量低下がある
環七からしばらく:一番左側
低速車線忌避の法則が利用できる
山手どおりまで:一番右側
左側車線は局所的交通容量低下がある
通常目黒通りのこの区間を含む18km区間は約45分必要となる。このとき平均速度 24km/hである。公道最速理論を実践すると約35分で走行可能である。平均速度は 30km/hとなる。
まとめ
公道最速理論とは、従来の交通工学を元に法則を複合的に利用した実践的理論である。これを実践することで公道を法定速度を守りつつ、目的地へ安全かつ効率よく走行することが可能となる。
以上、峠じゃないところの公道最速理論でした。
11月 11日(木) 晴
火の車
とは、 be short of moneyらしい。つまりお金がない状態。さて、1999年もあとわずか50日となろうとしているが、なんでこんなにたくさんの issueがあるんだろ。仕事はたくさん、仕事以外もたくさん。仕事は防火壁になっているつもりが、なんだか前も後ろも炎上中という感じ。 ジムカーナもなんだか泥沼。どーして早くなんないんだろうなあ。ここまで泥沼なのも珍しいかも。光明は見えるのか??
11月 21日(日) 晴
少し見えた?
昨日、2度目のTOEFL試験が終わった。今回はばっちり、0:00amには寝て、7時間睡眠。食事もちゃんととり、トイレも3回もいってすっきりさわやか。11月も下旬ということで、聖マリア学園のプラスティックの椅子もますます冷えてきていた。座布団はさすがに大きいのでスポーツタオルをもっていき、敷く。全然冷たくない。こうして2度目のTOEFLの準備は万端、万全の態勢で臨めた。すっかりチェックしそこねてたけど、今回は TWEの試験はなし。TWEとは Test of Written Englishといって、作文の試験で、内容は前回のdiaryをちぇき
てなわけで、まさに実力どおりを出し切って来たと言う感じ。まーわからんものはわからないし、わかるような気がするのはわかる。とにかくなによりも試験が終われば少し気が晴れるという想像が集中力の邪魔をしかかるので気を引き締めてテストを終えた。
ディベート
1週間ほどまえに、図書館へいき留学の資料を集めていた。そのときに目をひいたのがディベートの本。非常に昔、多分10年以上前なのかなあ、湾岸戦争の前くらいに栗本慎一郎が司会でディベートのTV番組を深夜にやっていたことがあった。これが凄く興味深くて、面白かった気がする。ディベーターが学生で未熟だったこと、番組としてまとめるにはつらいことなど未完成だったけどディベートの面白さというのは伝わってきた。
ディベートとは(定義)
ディベートとは「真理を追究」「問題解決」「新しい問題の発見」「新しい付加価値を見出そうとする」議論をやりとりする知的ゲームであるらしい。ゲームなので、勝敗がある。ここで重要なものは「議論 argument」とは違うものであるということ。議論は感情的になったり、不毛であったりする。よくワイドショーで芸能人と記者がやりとりしたり、日本の政治家がTVで口論したりするが、これが議論。そしてディベートは「スピーチ speach」とも違う。スピーチは話し手と聞き手が明確に別れていて、立場が変わらないがディベートは交互に、平等にやってくる。スピーチは学校とかでよくやっているやつだし、議会で行われている日本の国会討論もこの形態にあてはまる。
日本にディベートは存在しない?
わざわざ日本にと限定しているにはわけがある。というのも、前述したように議論はあるのだが、議論によって問題解決される事例が余り見当たらないのだ。ディベートは勝ち負けがあるゲームだが、ディベートの定義である問題解決など、つまりディベート的な要素がない。ではアメリカにはあるのか?
アメリカは移民の国。移民の国には法律はない。力こそが正義。 power is money。しかし流石に全部が全部そうもいかない。そこはまあ話し合ってやりましょう。話し合いに当事者だけってのはやっぱり銃を持ち出されちゃうかもしれないから、審判を第3者がやりましょう。そして議論を審判である第三者が判断しましょう・・・ってのがディベートの起源だ。これって何かに似てる。そう、現在の陪審員制の法廷そのものだ。つまり、アメリカの法廷はディベートなのである。勝ち負けははっきりしている。優秀なディベーターである弁護士が相手を論破し、陪審員が勝ち負けを宣告する。法治国家ではなく、ディベート国家だったのだ。
そう考えると納得がいく。では日本はどうだろう? 日本は裁判官が裁くが必ず判例を持ち出す。判例とは前例のことだ。つまり前例の繰り返し。お役所仕事まっしぐら。
ディベートの論理性
ディベートの論理展開はシンプルである。why-becauseの関係性で3点ある。クレーム(主張)、ワラント(論拠)、データ(証拠)である。例えば原発問題であれば、「原発は必要である(クレーム)」なぜなら「恒久的なエネルギーを確保するために火通用だからだ(論拠)」、なぜなら「現在の電力消費量から考え、10年後には電力が不足するデータがある(データ)」と論理を展開する。否定側であれば、「原発は不必要である(クレーム)」なぜなら「安全性が確保されていない(論拠)」、なぜなら「世界でこれだけの重大な事故が発生している(データ)」となるわけだ。ディベートにおいては2つの立場から相手の論理性の脆弱な部分を見抜き、攻撃して論破することが求められる。つまり論理性が重要なのだ。
ロジカルであるということ
論理性とは、理屈がとおっているということである。ああいえばこういう、というのはへ理屈であり、相手を煙に巻くテクニックで本当の意味での論理性ではない可能性もある。かの オウム真理教カリスマ広報担当上祐被告もディベート出身だ。マスコミが上祐被告に議論で負けてしまうのは論理性とテクニックの差にあるといっても過言ではない。
論理性の必要性
なーんでそこまで論理性にこだわるかということ、何にでも論理性が必要だからだ。というか、論理性に欠如していることに出くわすことが最近多いんだろう。例えば「バグが出た」という問題が発生しているとしよう。普通は直すけど、スケジュールもタイトだし、他の機能の実装も忙しい。直すべきか直さないべきか。
ここでディベートで使われる論理性が必要になる。つまり「直すべきだ(クレーム)」なぜなら「そのバグは重大だからだ(論拠)」なぜなら「そのバグは他のバグも引き起こしている(データ)」となるか、「今は直さなくてよい(クレーム)」なぜならそのバグはたいしたことがない(論拠)」なぜなら「ある特定の条件でしか発生しない(データ)」となるか大違いだ。バグ即直すではないのだ。だから ASAPの乱発はだめ。ASAPとは as soon as possibleの略で出来る限り早くという意味。なんにでも出すもんじゃないでしょう。こんなのみると論理性の欠如がうかがい知れて幻滅しちゃう。
エンジニアの職場って理系バリバリの人&お仕事な割には論理性が足りなかったりするから、なんだかなーっと思っていたけど、もしかしたら日本人に備わってない技量なのかもしれない。ってことはここを補強する必要があるなと感じる今日この頃。お、まとまった。
11月 1日(月) 雨
[こちらサポートセンター---おたずねメール]
件名:ソフトの不具合について
送信者:みちのく太郎ソフトのことでちょっとおたずねします。 昨年、ガールフレンド7.0からワイフ1.0にアップグレードしたところ、 思いがけないことが次々と起こり、困っています。
アップグレードして間もなく、チャイルドという名前のプログラムがいくつ もでき、容量をすごくとるので、お金をつぎこんで環境を変えざるを得なくな ました。
さらにワイフ1.0は、他のプログラムに勝手に自分をインストールし、 全プログラムの監視をしています。 たとえばゴルフ3.1や飲み会5.0といったアプリケーションは、動きが悪くな っています。 キャバクラ6.2に至っては、まったく動きません。選択するだけでクラッシュ してしまいます。
そこで、ワイフ1.0をガールフレンド7.0に戻したいんですが、 このワイフ1.0のアンインストールがうまくできません。 強引にアンインストールしようとすると、システム全体を巻き込んでしまい そうです。 いい方法を教えてください。
[こちらサポートセンター---返信メール]
件名:Re:ソフトの不具合について
送信者:サポートセンターお世話になります。
ワイフ1.0の件ですが、同様のご質問をよくいただきます。 たいていの場合、原因は大きな誤解にあります。
ガールフレンド7.0からワイフ1.0にアップグレードするとき、 単なるユーティリティソフトと考えて何となくアップグレードする方が多く いらっしゃいます。 しかし、ワイフ1.0はユーティリティソフトではなく、OSです。 ガールフレンド7.0とは根本的に異なると考えてよいでしょう。
ですから、いったんワイフ1.0をインストールしてしまうと、 アンインストールしたりガールフレンド7.0に戻すというようなことは、ほと んど不可能です。
ここで無理に、ワイフ2.0やガールフレンド8.0をインストールするようなこ とがあれば、問題がいっそう大きくなり、回復不可能になります。 このあたりのことは、ヘルプファイルの「養育費」「財産分与」に詳しく書 かれていますのでご一読ください。
ですから、ワイフ1.0はそのままさわらずに、周りの環境をワイフ1.0に合わ せていくべきです。 何度もクラッシュしたり、他のプログラムへの影響が大きいときは、
C:\gomen_ne
と打ち込んでみてください。これでたいていの場合、回復するはずです。
新しいソフトを買うときは、ワイフ1.0との相性を考える必要があります。 現在わかっている中では、ケーキ4.0や花束5.2などは、非常に相性がいいよ うです。
ご健闘をお祈りします。またなにかありましたら、お知らせください。
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マイクロソフト製品のアップグレードには気をつけましょうといういいお話でした。その後の読売新聞
なんだろう、新聞の拡張員の話は皆のヒキがいいね。共有体験がどうやら多いらしい。みんなでクレーマーになろうっ!
と思ったら、あるメールが舞い込んだ。「ご存知かもしれませんが、クーリングオフという制度があって・・・」なにっ!あの、通販とか教材販売とか、なんだかいらんもん買っちゃったけどやっぱり心変わりして返品だもんねーというクーリングオフ制度となっ!
で、二度と見たくもない新聞の契約書の裏をみると堂々とクーリングオフの制度と、仕方について書いてあった・・・。「8日以内に書面により通知」すればいいらしい。ってことで葉書かって、そっこーでクーリングオフするよと書いて投函。新聞はピタリと止まった。メデタシメデタシ。
ってことは?
儲かるってことですよ、皆さん。手元にはいらない洗剤4つと、ビール券5枚と、ナンジャタウンの割引券と読売新聞4部が残っているので。この調子で毎週契約しちゃあ、クーリングオフすれば一月でビール券20枚げっとぉ。なーんだ、これからねばらずさっさとビール券もらって契約してクーリングオフしよう。一つ賢くなった。
しかし怖いおじさんがまたやってくるのかなあ?それは怖いけどなあ、新聞程度じゃ日栄のようなことにはならんだろう。