「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」の感想


2199の映画版オリジナルストーリーである「星巡る方舟」。これを見たのでその感想などを。以下ネタバレありです。
















冒頭映像9分

まずは冒頭9分の映像がオフィシャルで公開されているので、そちらをどうぞ。

ストーリーは2199の続編、ではなく、イスカンダルでコスモリバースを受け取ってから地球に戻る間の1エピソード。2199シリーズを補完する外伝的な位置づけです。てっきりガトランティスとの壮絶な戦い、ヤマト2、「映画版・さらば宇宙戦艦ヤマト」を期待してたのですがさにあらず。しかしだからといってガッカリすることはありません。ヤマト2199のエッセンスはたっぷり詰まっていて、一気に引き込まれました。

感想サイト

ストーリーまとめやネタばれは他サイトをどうぞ。

宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟 感想(ネタバレあり)の巻 - 音楽図鑑:近況報告

ざっくりとしたまとめ

本作は、宇宙戦艦ヤマト2199第14話「魔女はささやく」の豪華ロングバージョンです。ポロリはないけど、戦闘シーンはたっぷりあるよ!

ざっくりとしたまとめ2

2199のテーマ「異星人でもわかりあえる」を、本編よりもしっかりと伝えていて、本編を補完するとともに、地球とガミラス、そしてもうひとつの種族の希望を描いています。ここが「魔女はささやく」との違いです。感動しました。

「波動砲を使えないヤマトがどう戦闘を繰り広げるのか」という課題がありましたが、「ありとあらゆる装備をフル活用する」が本作の回答でした。素晴らしい。その場面で、その使い方しかないという状況で、さまざまな装備が登場します。作り手がヤマトを完全に理解していないとできないですよ。次は何が出るんだ?と逆に期待してしまう面白さです。

そういえば14話ってどんな話だっけ? と思ったので、そういう方はこちらもどうぞ。

⇒ 《宇宙戦艦ヤマト2199》旧作との相違点[第14話魔女はささやく] - NAVER まとめ


よかったところ

2199全体にいえるのですが、とにかく綺麗な絵とBGM、SE。多少作画が荒いところが見受けられましたけど、音楽と効果音は最高です。先日ガンダムUCをシリーズで改めてみたのですが、同じくオリジナル効果音を随所に使っていて、それが郷愁を誘うのと同時に、新鮮な感動と驚きをもって感じられるのです。あの音を当時生み出した感性と、表現方法に改めて頭が下がる思い。

ストーリーは異星人でも分かりあえる、といったテーマを深堀したことと、ヤマトシリーズを通して全部の異星人は共通のDNAを持つといったことに根差しており、それは命の源となったアクエリアス(水の惑星)が始祖ということです。

ガトランティスは2199シリーズでチラチラでてきてますが、今回はその先鋒とヤマトが相まみえたことで、次作への布石として期待できます。

海上幕僚本部が協力ということで、「うちーかたーはじめー」とか「とーりかーじいーーっぱい」、海軍式敬礼といった、ミリオタも納得の表現。

気になるところ

波動砲が封印されちゃったので、使えませんw

コスモタイガー隊の活躍が少ない。BGMをはって気分だけ盛り上げます。

夢ネタ、個々人の記憶を操るというのはややもすると突拍子もなくなるのですけど、ヤマトホテルの描写などはさすがでした。でもあの穴は一体なんだったのだろうw

まとめ

ヤマトを一切未見のミリオタの人と一緒に見たのですけど、かなり好評でした。そうだよねえ、今のアラサーだとヤマト体験なくても仕方ないよねえ。ぜひ若い世代に見て欲しいヤマト2199でした。

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2199シリーズの総集編は「追憶の航海」にて。

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