昨年のヨーロッパツアーに続き、ついにPerfumeが3回目のWORLD TOURで初めてアメリカに上陸。その最初のロスアンジェルス公演に参加してきました。
ロス・アンジェルス、ハリウッド
場所はハリウッドにあるballroom。繁華街の近くで、hollywood通りに面しています。日曜日公演ですが、現地入りしたのが当日の昼12時頃。時差の関係でこのまま参加するとライブの途中でぶったおれると思い、まずはホテルにチェックインして仮眠をとることに。そうです、案の定9時間のフライトでは一睡もできず。できたのは映画、all you need is killと Transformer Lost Ageを見られたことくらいでしょうか。
長蛇の列
開演8pm、開場7pmということで 7pm前にホテルを出て会場へ。ホテルから会場までは徒歩で約10分、非常に近いところに宿をとりました。
行ってみるとすでに長蛇の列、1ブロックぐるりと一回りしておりその顔ぶれは新鮮。半数はアジア系の人、そして西洋系の人は半分という感じで、多くの人がアニメなどのTシャツを着ていたのが印象的。日本人はコアな追っかけを除けば少なく、現地に住んでいる人がたまたま物珍しいので見に来た風。
開場が遅れたこともあり、8pmを過ぎても入場できず、8:15pmになってようやく入場。入ってみると会場は円形、1Fと2Fに席が多少あり、右側2Fは関係者席。おそらくここにOK Goの面々も入っていたことでしょう。
私はというとホールはすでに凄い人数で埋め尽くされていたので諦めて2Fへ上がり奥へ奥へ。そして人が切れた場所に陣取るとそこはステージの真横。
スクリーンがステージを覆っているのですが、そのスクリーンの角度でいえばほぼ垂直、つまりスクリーンに映し出された映像はまったく見えません。
さらに天井から吊るされたスピーカーなどの箱により、ステージ上も相当見えません。いわゆる「見切れ席」的な位置です。
前の方に出れば3人とも見えるのですが、ちょっと後ろにあるお立ち台に乗るとほとんどみえず。足首、膝下、もも下くらいしか見れなくなってしまいます。
最初ここに陣取っていた人たちも開演すると同時にほとんど Perfumeが見られないということで後ろにずれていってしまいました。
一方で会場全部を見渡せるので盛り上がり状況はよくわかり、パフォーマンスの一部が見られないのは承知でそのままその位置をキープ。
考えてみれば真横から Perfumeのフォーメーションチェンジを見るというのはなかなかない機会。改めてみてみると素晴らしい移動で、そして横からだといかにフリが揃っているかということも改めてわかるので、これはこれでアリ。
OK Goは有名 in LA
会場の盛り上がりっぷりが半端なく、開演と同時に炸裂。知らないけど、やってきたというよりも待ち焦がれていた感じがよく伝わってきます。面白かったのはOK GoのMVの話。かしゆかが OK GoのMVに私たち出ているよ、というとワーーーと盛り上がりました。実はこの話、NYでもやったのですが、反応は非常に薄く、対照的。
通訳最高
毎回観客に通訳をお願いするという無茶ぶりが恒例となっていますが、今回の通訳はアリサさん。ボランティアで通訳をやっているということもあり、非常にはっきりくっきり、いいタイミングで適切な翻訳をしてくれるので大盛り上がり。
MCの内容はまあいつも適当ですが、今回はシャワーの話。アメリカのシャワーは壁にひっついていて不便、日本みたいにホースがついていて伸びればいいのに、というテーマ。
あ〜ちゃん「日本のシャワーは「びよーん」と伸びるの」
通訳「Japanese shower is a kind of びよーん」
びよーんって通じるんだ、と思った瞬間。擬態語便利です。
それはともかく、通訳のテンポがよく、すごくMCが弾んでいました。
チーズバーガー
今回のチーム分けは「チーズ」と「バーガー」です。もちろん次の日チーズバーガーを食べたのは言うまでもありません。
GAME最高
今回印象に残ったパフォーマンスといえばGAME。GAMEを生でみたのは東京ドームの初回、ハコが大きすぎてGAME TOUR DVDとはまた違う趣でした。歩く距離が長いので間奏長かったし。
今回はそのGAME TOURと同じくらいのステージ、ということで密度感が高く、あのイントロの靴音がした瞬間に鳥肌がたったほどです。
そしてできあいのライトサーベルを使っていたアレも今回はグレードアップ。光の色はかわるは、流れるわで、より綺麗になっていました。
そしてあの
デケデケデーン、デケデケデーン、デケデケデーン、デケデケデケデケデーン
のところ。照明が暗転し、ライトセーバーが1本づつ光る名シーンでは会場絶叫、大興奮。かーっちょいい!
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Perfumeのために出てきた男
インディアナポリスからやってきたというアメリカ人は、
・今回LAに来たのが初めて(そもそもインディアナポリスから出たことがない)
・Perfumeのためだけに来た。明日の朝には仕事があるから戻る
・Perfumeはyoutubeで見つけた。もともとアニメやマンガが好き
・DVDは結構みている、GAME TOUR、東京ドーム、JPNなど。その中でも一番GAME TOURが好きで、今日GAMEが見られてよかった
と行っていたほどでした。GAME最高。あの黒い、ひらひらがついた衣装も最高。
目線最高
スクリーンプレイはまったく見えないし、後ろの位置に戻ると足しか見えないしということでまったくもって見切れな場所ですが、ひとついいことがありました。それは目線!
かしゆかものっちもあ〜ちゃんも、ちゃんとこちらを見つけて目線を送ってくれたんです! よかったPerfumeジャンパー(通称シャカシャカ)着てて、飛び跳ねてて。これほどライブで目があったことはありません。え、気のせい? そんなことはありません、だってその場所には私くらいしかいなかったんですから。あ〜うっとり。
2時間ちょっとのライブは大興奮のうちに幕を閉じました。英語のMCもうまくなっているし、観客はあったかいし、US初上陸としては成功したんじゃないでしょうか。
今回改めて思ったのはこれまで日本でいえば「洋楽」として色々な曲が日本に入ってきて、みんな英語勉強しながら音楽を楽しんできたという歴史がありましたが、それと同じことがここ海外でも起きているということ。アジア圏は比較的その傾向が強かったですが、ここにきてアメリカでも日本語を勉強し、日本文化であるアニメ、マンガ、そして音楽を楽しんでいるということを実感できました。
Perfumeのパフォーマンス、完成されたフォーマットは日本発祥そのままで、それをアメリカに持ってくるのは冒険と言えますけど、アジアやヨーロッパだけではなくアメリカにも通じたという意義は大きいです。歯磨き、trfにウルトラソウルはそのままですがひとつ迎合したといえばアナ雪、Let it goを交えたところ。その人気っぷりと合唱っぷりは素晴らしかったです。MCは安定のショートコントでした。
それにしても通訳を観客に頼むというのはひとつのギャンブルで、あるときは巧くいかないこともありますけど、逆にファンを巻き込むという意味でやはりあたればデカいですね。今回は特に良かったです、アリサさんありがとうございます。
次はNYです。