ボルテックスジェネレーターの役割は、乱流を作り剥離を遅らせるため

⇒ これは、ボルテックス・ジェネレーター? | スーパーGT、フォーミュラ・ニッポンドライバー「松田次生」ブログ

アンダーパネルにボルテックスジェネレーターが付いているのは初めてみました。


(ルノー・メガーヌR.S. ボルテックスジェネレーター)
⇒ ルノーメガーヌ RS TROPHY Ver. SiFo 300ch 詳細レポート(1)エクステリア編 【ワンダードライビング】

ボルテックスジェネレーター(タービュレーター)の役割は乱流化による空気(境界層)の剥離を抑えるため。

乱流翼 - Wikipedia

一般的なジェット機よりも飛行速度が遅い軽飛行機やグライダー、模型飛行機の飛行においては、翼面の境界層を故意に乱流化したほうが空気の流れの剥離が遅れ[3]、揚力の増加、抗力の減少、失速に至る迎角度の増大、最大離陸重量の増加など翼型性能が向上し、飛行が安定する場合がある[1][2][4]。

ジェット機では主翼の上側についているものなので、ダウンフォースを使うレーシングカーではアンダーパネルについているのもうなづけます。



ボルテックスジェネレーターによる空気抵抗低減の研究(pdf)

概  要

セダンタイプの乗用車ではルーフ後端付近で気流が剥離して,空気抵抗の主要な要因の1 つになって
いる.この剥離を遅らせる(下流側にもっていく)ためにルーフ後端付近に突起状のボルテックスジ
ェネレーターの適用を試行した.ボルテックスジェネレーターは従来から航空機に剥離防止などのた
めに応用されている.ボルテックスジェネレーターはそれ自体が空気抵抗の源となるが,それにより
下流側の剥離を防止して抵抗を低減させる効果も有し,その合計が効果となる.したがってその形状
やサイズには最適値が存在する.本論文では,車のルーフに装着した場合の最適値を探るための試験
結果と,それが流れ場に及ぼす影響とメカニズムについて調査した結果を報告する.

ランサーエボリューションのリアウィンドウ先端(ルーフ後端)についていたものについて、空気抵抗の低減、リアウィングの効果増大など、実験的見地から検証しています。

またボルテックスジェネレーターの形状も、コブ型(比較的丸いもの)と楔形(プレート状)を比較し、楔形が効果が高いとしています。非常に参考になる研究論文です。

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こちらは空気抵抗低減というよりも、風切り音低減が主目的ですがアフターパーツとして販売されているので、お手軽に装着可能です。効果のほどはぜひ試してみて下さい。