空想マイナーチェンジ S2000 VTEC TURBO


次期シビック Type-Rが VTEC ターボエンジン搭載しますね。280馬力オーバーとのことで、ニュルを8分切り、FF最速で走行するとの噂です。ついにホンダも直噴ターボに本気になったかと思うと胸が熱いですね。

【2013 Hondaミーティング】復活する「シビック TYPE-R」には新開発の2.0リッター直噴ターボ「VTEC TURBO」搭載 / 周回路で試乗。3気筒1.0リッターと4気筒1.5リッターの直噴ターボも開発 - Car Watch

ということで、もしS2000がマイナーチェンジしていたらどうなっていたか、勝手に想像してみます。

エンジンは2L VTEC TURBOへ変更、こだわりのシャーシは継続

S2000の価値は9000回転回るエンジン、とそちらに目が行きがちですが、実はエンジンはそんなにこだわってない気がしています。というのも元々はアコードに搭載されていたF20型をFR用に変更、高回転チューンしたチューンドで、ショーモデルはインスパイア・ビガーの5気筒エンジンでした。マイナーチェンジでは2.2LへストロークアップしたF22型となり、最高回転数も8000回転に抑えられています。

では伝えるべきは何か、というとシャーシ。オープン専用ボディということで入念に設計されたボディこそがこだわりの中のこだわり。この基本設計を変えず、ホイールベースとトレッドの延長、フロントオーバーハングの延長およびボンネット高のアップを行います。

ホイールベース・トレッドの延長は走行安定性の向上のため。

フロントオーバーハングの延長とボンネット高のアップは昨今厳しい衝突安全性および歩行者保護をクリアするためと、ターボエンジン搭載時の補機のとりまわし、冷却を考えエンジンルームの容積を稼ぐためです。

これで多少余裕がでたエンジンルーム内に次期シビック Type-Rの2リッターVTECターボを仕込みます。インタークーラーは前の低い位置へ。エンジンルーム内の熱はタイヤハウスの横のエアアウトレットから抜きましょう。

ボディサイズ、サスペンション、タイヤサイズの変更

S2000の車幅は1750mm。当時としては立派なサイズでしたが今やオデッセイでも1800mm、世界のスーパーカーは1900mm前後が標準的で、ランボルギーニアヴェンタドールに至っては約2000mmです。そう考えると1850mm〜1900mm程度は欲しいでしょう。

このトレッドの拡大はサスペンションアームの延長、ホイールのインセットの適正化で行います。

もともと短めのサスペンションアーム、ホイールのインセットはFR用ではなくFF用ホイールが履けるようになっているためか深めの+55〜+65ほど。これを一般的な +20〜+35にするだけで左右合計60mm幅広となります。

さらにパワーアップに対応してタイヤサイズはフロント235mm、リア265mmくらいと現状から +20mmです。ということで合計80mm程度アップ。サスペンションアームを+20mm程度伸ばして 100mmトレッドを広げます。

ホイールベースは2400mmとFR車としては短め。これを+50mmの2450mm程度とし、サブフレームの変更および、リアサスペンションの高さを伸ばしフロントと同等とします。これまでトランクの容量確保、テンパータイヤ収納のために無理やり短いショックアブソーバーにし、別タンクで容量を稼ぐといった手段をとっていましたが、これを通常のタイプとし、さらにトップはストラットタワーバーで左右を締結します。

テンパータイヤはタイヤ修理材で代用、トランク容量を確保します。

ホイールサイズは19インチ〜20インチ。タイヤ外径をアップすることでボンネット高がアップしたのを意識させないプロポーションへ。

空力の改善

テンパータイヤの廃止、交換したタイヤを積載する必要がなくなったことからトランク底面の形状を変更し、サイレンサーの位置を適正化してリアアンダーディフューザーを装着。またトラックリッド上部に可変リアウィングを装着し、リアのリフトを抑えます。これで雨の日も安心。

フロントは Type-Sで採用したようなカナード形状のフロントバンパーを装着することでリフトを抑えます。

キャビン

キャビンはF1イメージを踏襲。液晶ディスプレイ上に各種インフォメーションを表示。ハンドル上にも各種スイッチを配置、パドルシフトにてF1的雰囲気を醸し出します。ミッションは従来どおりの6速マニュアル、そしてクラッチレスのデュアルクラッチミッションを搭載。

ボンネット高さのアップに合わせて、ウエストラインもアップ。しかし着座位置は変えず、バスタブの中に沈むような位置、目線としたい。極論するとF1のヘルメットのように、半分くらいは頭が隠れていいくらい。オープンボディなので頭はなるべく隠れるよう、ロールバーが頭の側面を隠すように回りこむ。断面は翼断面。オプションで4点式ロールバーがあってもいいですね。

車両重量と軽量化

エンジン補機類の重量増、ホイール・ブレーキサイズアップ、ボディサイズアップにより150kg程度重量増が見込まれます。これをドア、トランク部のアルミ化、キャビン一部にカーボンパネルを使うことで軽量化。-50kgを達成し、+100kgに抑えます。1250kg -> 1350kg程度に。

SPECIFICATIONS

まとめると

全長 4130mm -> 4230mm
全幅 1750mm -> 1860mm
ホイールベース 2400mm -> 2450mm
全高 1280mm -> 1300mm

エンジン 2000cc NA -> 2000cc TURBO
馬力 250馬力(242馬力) -> 300馬力
トルク 220Nm -> 400Nm

車両重量 1250kg -> 1350kg

といったところでしょうか。

まあFRとMRの違いはあれど、やはりポルシェボクスターと被りますね。

主要諸元・仕様 - ボクスター - ボクスター - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG

主要諸元・仕様 - ボクスターS - ボクスター - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG