3.11の東日本大震災で判明したのは、津波への対策不足。1000年のスパンで考えたときに、津波は従来の5メーター程度ではなく、もっと大きな津波を想定しなければなりませんでした。東日本大震災では場所によって20mクラスの津波が襲い、尊い犠牲が払われました。原子力発電所にしてもその他の建物にしても、地震によって倒壊、破壊されたものはゼロであったにも関わらずです。あの姉歯建築物件すらも壊れなかったわけですから、いかに我が国の建築基準がオーバースペックであるか、いや1000年スパンの地震に耐えうるかの証左となりました。
そうなってくると明らかに脆弱なのが津波対策です。1000年スパンで考えるともっと大きな津波を想定しなければなりません。例えば大規模な地殻変動や隕石の落下では、200mクラスの津波が襲来すると予想されています。