リジェクト5回。iPhoneアプリ・リリースまで2ヵ月かかった理由

5回リジェクトされ、6回目の正直でようやくリリースできました、匿名型位置共有アプリ「レーダーマップ」。

アプリのリジェクトの理由を振り返り、今後に活かしたいと思います。

【最初のreview依頼 2月24日】

まつこと1週間。

【リジェクト1回目 3月4日】

Rejected

2.1: Apps that crash will be rejected
2.16: Multitasking apps may only use background services for their intended purposes: VoIP, amp-audio" playback, location, task completion, local notifications, etc.
Information Needed

・アプリが不安定でクラッシュすること
・アプリの作り方が規約違反で、マルチタスクアプリにしていいのは VoIPやオーディオアプリなど必要なもののみ。さらにバックグラウンドモードで動く場合、GPSを使うとバッテリー消費が激しいのでその旨をdescriptionに必ず記載すること
・デモビデオを入れること

確かに1回目のアプリは不安定でsubmitしたあとすぐに修正したバイナリのため、上記も頷けます。

アプリをバグフィックスし、descriptionにdisclaimer "Continued use of GPS running in the background can dramatically decrease battery life." を追加。

説明文やusageをアップデートしたのでデモビデオは不要と判断し再度submit。

【2回目 3月8日】

Rejected

Information Needed

We began the review of your app but are not able to continue because we need access to a amp-video" that demonstrates your app in use.

・デモビデオが必要。ビデオを(どこかに)アップして、リンクを記載すること

こんなに簡単なアプリなのに、やっぱりビデオが要るとは・・・とにかく指示通りにしなければならないということですね。
動画を撮影し youtubeにアップ。リンクを貼りました。

【3回目 3月18日】

Rejected

22.2: Apps that contain false, fraudulent or misleading representations will be rejected

1. How can the users check following features?

当初の説明文

「起動してチャンネルを選ぶだけで、友達や家族の位置が分かります。 」

が問題となりました。これはこのアプリのコンセプトそのものなのですが、チャンネルを予めお互いにどれを使うか決めておくことが必要で、それが分かれば「だいたい」わかるというのがこの匿名型位置共有の概念です。ところがこれに対し、

How can the users identify which icons are their friends?

つまり identifyするにはどうしたらいいのか? という質問。そもそも匿名型なので identifyできないわけです。例えていうならば2chに投稿した「名無しさん」みたいなもので、予めお互いにコテハンを決めて知らせておけば identifyできますけど、そうではありません。そのため identifyするためにはお互いに予め位置とチャンネル番号を伝達すれば可能と説明しました。すると。

22.2

We found that your app, or its metadata, contains content that could be misleading to users, which is not in compliance with the App Store Review Guidelines.

It would be appropriate to remove or revise any content that is misleading to the users such as "個人情報不要、匿名で使えるのでとても気軽、起動してチャンネルを選ぶだけで、友達や家族の位置が分かります。".

・「友達や族の位置が分かります」という表現がミスリーディング

との判定。確かにミスリーディング、表現が不適という指摘も分かるので、匿名型であること、identifyするための方法を記載した説明文に変更することに。

またジャンルもナビゲーション、トラベルにしていたのを、道案内はしないのでトラベル、ナビゲーションに変更。

【第4回 3月29日】

Rejected

2.12: Apps that are not very useful, are simply web sites bundled as apps, or do not provide any lasting entertainment value may be rejected

なんとここにきて、「使えねえ」「シンプルすぎる」「面白くない」という判断でリジェクト。

しかも。

We found that your app only provides a very limited set of features. It only displays users current locations with selected icons. While we value simplicity, we consider simplicity to be uncomplicated - not limited in features and functionality.

・機能が少なすぎる、ただ位置を表示するだけのアプリ。複雑すぎず、シンプルであることを重視するが、機能が制限されているのは別だ。

less is moreの精神で機能をとってとって無茶苦茶少なくはしてますけど、ZOOMやFILTER機能など、人が出会えるために必要な機能は入れています。また、こんなことまでご丁寧に言ってくれます。

We encourage you to review your app concept and evaluate whether you can incorporate additional content and features to be in compliance with the Guidelines. For information on the basics of creating great apps, watch the amp-video" The Ingredients of Great Apps.If you feel we didn't understand the features of your app, or that we missed key functionality, and your app was incorrectly rejected, you may appeal to the App Review Board.

・もう一度アプリのコンセプトを見直しさない
・グレートなアプリを参考にしなさい
・もしアプリを理解できていない、キーとなる機能を見逃していると思ったら、「App Review Board」でアピールできる

これはきちんとアプリのコンセプトを理解されていないためなので、ちゃんと改めてアピールすることに。ただもう私の英語力では伝わらないと判断し、ここで強力な助っ人を投入。LifeHacking.jpの @mehoriさんです。

元々βテスターとしてご協力いただいてアプリのコンセプトから使い方まで理解してもらっている上、流暢な英文で説明してもらいました。

すると。

We are writing to let you know the results of your appeal for your app, Radar Maps.

The App Review Board evaluated your app and determined that the original rejection feedback was not accurate. However, the following issue/s were discovered during our evaluation:

10.6: Apple and our customers place a high value on simple, refined, creative, well thought through interfaces. They take more work but are worth it. Apple sets a high bar. If your user interface is complex or less than very good it may be rejected

We found that your app is confusing and difficult to use.

アピールが認められ、当初のリジェクトは正確ではなかったといってきました。しかし今度は...

・アップルはアプリにとても高いハードルを設けている。ユーザーインターフェースが複雑、もしくはあまりよくない。

・このアプリは分かりにくく、使うのが難しい

シンプルすぎるといったり、難しいといったり・・・一体どっちやねん! と突っ込みたいわけですが、一度はリジェクトで端にも棒にもひっかからないところがなんとか持ちこたえた感じ。

ユーザーインターフェースが悪い、ということですが、具体的な指示はなし。ZOOM機能やRADARでの挙動が多少怪しかったのとそのバグフィックスと、ユーザーの利便性を考えてチャンネル内の人数を表示する機能を追加。そして再度submit。

【第5回 4月10日】

Rejected

10.6: Apple and our customers place a high value on simple, refined, creative, well thought through interfaces. They take more work but are worth it. Apple sets a high bar. If your user interface is complex or less than very good it may be rejected

アップルは高いハードルを設けている、ということの繰り返し。ユーザーインターフェースが悪いという指摘ですが、今回はより具体的になりました。

- Included controls that were difficult to use due to size or placement; see screenshot for example.

- Did not integrate with iOS features. For example, the native Phone/Message app, SNS integration or other appropriate features should be integrated to provide a better user experience for identifying friends and families location for meeting.

・地図が小さくて使いにくい
・iOSの機能をインテグレートしていない。誰が誰か identifyさせるために メッセージアプリやSNSをインテグレートしてはどうか。

地図のサイズが小さく、扱いにくいというのは当初からのもので、なぜ今頃この指摘・・・ただボタンのヒットポイントが大きすぎたので、これを修正し多少地図を扱いやすく。

2つめはID不要、ログイン不要なのが売りなのにSNSでログインさせるのはコンセプトに反する、と思ったもののiMessageならID不要、ログイン不要なので納得、機能追加することに。確かにこれがあった方が便利かもしれません、が不便なアプリを目指していただけにちょっと微妙な気持ちです。

【ready for sale 4月25日】


(アップルが審査中の図)

これらの修正を行い再度4月18日に申請、4月25日に無事 ready for saleとなりました。な、長かった~

【開発元・販売元】

ところが申請を個人開発者のアカウントで行ってしまったために開発元が Daisuke Kimuraに...会社名に変更するために現在手続き中、企業コードである D-U-N-S番号が必要なのですが、本来 wonder2 Inc.となるべきがなぜか(勝手に) WONDER TWO K.K.で登録されていたためD-U-N-Sの方の変更から必要です。

最初の登録から丸2カ月、ようやく4月25日にリリースすることができました。次回からはもっとスムースに行くことを願います。