ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」:第30話 合法・非合法 #mini4wd

前回までのあらすじ

流しのミニヨン・レーサー北川は厄払いに川崎に立ち寄る。そこで出会った凄腕ホームレスは賭けミニ四駆が違法であることを嘆き、そして発作を起こし倒れた。

新宿のバーにサラと北川はいた。

サラ「なんで賭けミニ四駆が違法かって? そんなの法律だからに決まってんでしょ!」

サラは荒れていた。それもそのはず、横浜での勝負で組織に関わりのある人間を摘発する予定だったのが北川のマシンをもった浜田はユキと共にリタイア、それにより計画が失敗に終わったからだ。さらに悪いことに、このところの失敗続きでサラのリーダーとしての資質を問われ、チームから外されたのだ。

北川「...」

サラ「いいこと、日本は法治国家なの。法律は絶対よ! 法律に違反すること、つまり違法な行為を取り締まるのが警察なの。だから私は賭けミニ四駆を取り締まってるの、そんなこともわからないの!」

北川「ではなぜ競馬は合法なんだ。あれはギャンブルではないのか?」