ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」:第29話 川崎 #mini4wd

前回までのあらすじ

流しのミニヨン・レーサー北川は失踪した学生の父、神山と会う。そこで神山が闇の組織ダーク・ゴーストにいる理由を聞き、ミニ四駆の未来を殺すのは北川自身だという言葉にショックを受ける。

駅員「川崎~、川崎~」

北川が横浜から乗った京浜急行は川崎駅に止まった。

北川「川崎か...厄除けにでもいくか...」

女難、そして思ったようにいかないことが続いた北川は大師線に乗り換えた。大師線の車窓からは工業地帯と、工場跡を利用して作られた巨大なショッピングセンターが見えた。車内にはたくさんのギャンブルの広告が吊下がっている。競馬、競輪、競艇...