MINI Clubman Cooper Sのターボエンジンではじめてトルクとパワーを理解

ガソリン高騰のおり、慣らし運転が終わっても全然高回転を使わず、地味~に2000回転を守って運転しているMINI Clubman Cooper S (6AT)。その甲斐あって、街中の燃費は10km/Lほどなのですけど先日はじめてレッドゾーンまで使ってみました。

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(写真はイメージです)

今までずっとNAエンジンしか乗ったことがなく、そうなるとトルクは基本的に排気量に比例します。そして日本車の場合、排気量は車格に比例するため、際立ってトルクが太い車というのは乗ったことがありませんでした。

今回のMINI ClubmanはCooper S。1600cc ツインスクロールターボで過給され、

128kW/175ps
240Nm (with overboost) 1600rpm-5000rpm

というパワー・トルクを発揮します。175psは以前乗っていたEK9 Civic typeRの 185ps/8200rpmよりも低い数字ですが、トルクは16.3kgm/7500rpm程度なのでそれの1.5倍はあります。しかしスペック上それを示されても、実際にどう体感できるかはまったく想像がつかず。

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(2000年 ジムカーナを真剣にやりすぎていた頃の写真)

そもそもトルクって何?

トルク - Wikipedia

トルク(torque)は、物体を固定された回転軸を中心に回転運動をさせるときに、回転軸のまわりの力のモーメント(力の能率)をいう。力矩、ねじりモーメントとも呼ばれる。

あー、ねじりモーメントなら知ってます。大学で習いました(必修)w

それはともかく、1600rpmから240Nmのトルクを発揮するので随分と速いと想像していました。ら。そうでもないんです。爆発的な加速力があるわけではなく、とりあえずアクセルを踏めば前にでるような感じ。ふたをあけてみれば、パワーってのはこのトルクに回転数をかけるので当たり前ですけど1600rpmじゃあパワーなんて出てなかったというわけです。

馬力考察-馬力とトルクの関係-トルクとは?

そして今回アクセル全開にできたんですが、アクセル踏むとあっという間にレッドゾーンの6500回転までシュイーンと吹けあがって、ハンドルはトルクステアでどっかにとられるという始末。まあオットットという感じです。なるほど、まわすとパワーがあるね、ということを実感したのです。

トルクがフラットなので同じパワーかと思っていたら、実はそうではなくって回転数に比例してパワーがでるので、1600rpm-5000rpmではトルクが固定、つまり回転数に完全に比例してパワー(馬力)が出るという仕組み。「シュイーン」と加速する感覚はそこから来ていたものなんですね。

よどみなくレッドゾーンまで吹けきる感覚はNAエンジンとは異なっていて、なかなか新鮮です。思わず「すげーなー」とつぶやいてしまったくらい。

逆にレッドにぶちあたってしまうので、いったんそこで加速はおしまい、ギアがあがって再び加速開始となります。高回転型のエンジンであるEK9 Civic typeRのB16Bエンジンが8700rpmまで回せるので、結果としてこちらの方がパワーがでるわけです。

全然エンジンの使い方や吹け上がり感が違うのですが、どちらもそれぞれの味があっていいですね。

速さだけでいえばMINI Clubmanは200kg以上軽量なCivic typeRにおよぶべくもないのですが、昔乗っていたCity CR-iによく似ています。こちらは1300cc 100ps 13kgmほどでしたけど、6500rpmまで回るエンジンで、比較的特性が似てますね。まあ車重が760kgとペラペラでしたけど。

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(1996年頃 シティ CR-i)

ということで、トルクがあってもそれはトルクでしかないということを体験できて、またひとつ成長しましたw

【過去の車たち】

My Car History 1996-2000