宮崎駿と押井守にみる自衛隊はかくあるべし

昨今は宮崎駿が子供向け平和的映画監督で、押井守がミリタリー的過激派監督だと思われそうですが、この人たちの根っこは一緒です。

元々日本のアニメーションというのは、日本人が現実の戦争から疎外されているフラストレーションを代理に消化する、消費文化に立脚しています。そのため日本では戦争を描くTVアニメーションが主流です。ヤマトは当然、ロボットアニメなんて完全にそうだし、プリキュアすら戦争です。だから押井守いわく「アニメーションで食っている限り、これは避けられない」こと。そしてその戦争を描くことに真っ向からぶつかったのが押井守であり、一方で戦争が嫌いだけど戦争ごっこが好きと公言する宮崎駿は、ある時から趣味以外の戦争を封印してしまいました。