CUT-INの法則(カットインのほうそく)とは1920年代にアメリカの応用心理学者、Micheal Tormaが自らの著作で実験した結果得られた、広報宣伝に対する消費者の注意喚起の手法として有用とされるモデル。類似の用語としてAIDMAの法則(アイドマのほうそく)、AIDAの法則(アイダのほうそく)があり、このうち冒頭のAttention(注意)の部分のみに注目した、より実践的な法則がCUT-INである。
CUT-INの法則では、消費者がある情報に対して注目し、次の行動をするのに次のような要素が不可欠としている。
1. Catchy (奇抜性)
2. Useful (有用性)
3. Trendy (話題性)
4. Interesting (面白さ)
5. New (目新しさ)
単語「cut-in」の意味、「割り込み」と同様、「心に割り込んでくる、入ってくる」ことでAttention(注意)を確実に得られる。
このCUT-INの法則は昨今ネットメディアでよく利用されており、米国発祥のギズモードやライフハッカーといったブログメディアの記事タイトルや記事内容へCUT-INの法則を利用し、質を高めているという。
また日本でもはてなブックマークなどソーシャルメディアにおいて、CUT-INの法則に従った記事が上位を占めるといった現象が確認されている。
今後もブログメディア、ソーシャルメディアなどネットメディアが発達するにつれ、CUT-INの法則の利用が増えると見られている。