新型スカイラインクーペ(V36)先行特別試乗会へ参加してきました ([の] のまのしわざ)の続き。
かつてスペシャリティカーというジャンルがありました。2by2の4シーター、流麗なフォルムにスポーティなドライビング。トヨタソアラがその先駆けで、ホンダのプレリュードが一気にコモディティ化しました。バブル時代とあいまって、「デートカー」としてのニーズが高かったのです。
ホンダ・プレリュードが一世を風靡したかに見えたスペシャリティカーに後輪駆動でドライビングを楽しめる車として日産が投入したのがS13(KS13)シルビアです。プレリュードを上回る流麗なボディデザインで女の子にも受け、さらにFRのドライビングを楽しめると一挙両得。大学生であった私も多分にもれず、S13シルビアに惚れて親に無理をいって買ってもらいました(おいおい)。
そして月日は流れ、NISSAN(日産)スカイラインクーペです。日本のF1の聖地、鈴鹿サーキットでドライブさせていただきましたが、そのスポーティさはかのS13シルビアと共通する良さ。しっくりくるドライビングポジション、大きなボディなのに大きさを感じさせない俊敏なハンドリング。高速で安定しているので遠出も楽々です。アクセルを踏み込めばVVELで一気にトルクがもりあがり、軽快な排気音がやる気をそそります。スポーティさ、そして流麗なデザイン。
そうスカイラインクーペはスペシャリティカーだったんです。
そしてS13シルビアに運転感覚が似ているのは気のせいではありません。なぜならスカイラインクーペの開発担当(チーフ・ヴィーグル・エンジニア)の方はS13シルビアの車体担当だったのですから!!
まさかこんなところで開発者の方と直接お話ができるなんて、思ってもみませんでした。S13の軽量化やABSの話など、興味深いお話が聞けました。しかもその人柄がまた面白いんです。いかにも技術者らしい、素直にお話しされる方で、こういう人材が技術の日産を支えているんだと感じました。
それにしても日本のF1の聖地、鈴鹿サーキットのフルコースを走るのは楽しかったです。スカイラインクーペなら大学時代のように、目的もなく深夜ドライブに行きたくなっちゃいますね。
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