こうしている間にも、日本における産科医療は崩壊しつつある。
そんな危機感を募らせた現役医師が35年の経験を元に描いたリアルな産科医療小説、それが「ノーフォールト」。
普段小説を読まない私ですが、産婦人科医師の友人に勧められて読み始めたらほんの数ページで惹きこまれ、2日で読み上げてしまいました。怖い、というかやりきれないというか。内容は是非読んで欲しいのですが、簡単にいうと「医療ミスのなかった医療訴訟」の話です。つまり白い巨塔の逆バージョン。白い巨塔の場合は医療ミスを隠蔽する現場体質を糾弾するという内容でしたが、この「ノーフォールト」の場合は現場でミスがなかったものの結果的に母体死亡に至ったケースが訴訟になった様子を描いています。
産科医療に関して知る必要がある、もっとも重要なこと。
お産は死の危険がある