MDR-EX90SLの音に驚いた

もういつ買ったか分からないですが、軽く9年、10年愛用していたソニーのインナーイアーヘッドフォンMDR-E888。
MDR-E888LP

去年くらいから経年劣化でコードの皮膜は破れ、外装パネルの両面テープが弱くなって一部パネルが剥がれたりしてみすぼらしいことこの上なく、後継をずっと探していたのですが全然良いのが無くってずっとこれをiPodにつなげて使っていました。仕方ないのでまったく同じものを買おうと思っていたくらいです。

そしてようやく新しいヘッドフォンを入手しました。とても評判のコレ、MDR-EX90SLです。

MDR-EX90SL

正直、E888に思い入れがあるだけに音質にさほど違いがないことを密かに期待していたのですが、音を聞いてみると嬉しい誤算となりました。

「オレのE888が一瞬にしてかすんだ」(湾岸MIDNIGHT風に)

という心境です。何が違うって、そのダイナミックレンジ、音の広がり。

シンフォニーSEED 交響組曲 機動戦士ガンダムSEED
ロンドン交響楽団 TVサントラ

をロスレスで録音してiPodに入れたものをソースにして聞いた限り、まるでヘッドフォンで再生したかのような広がり感がありました。よくきく例えばポップスではE888では中域が強めでそこに寄ったような音に対して、EX90SLは全域で音が再生できているようです。

一方で音量はというと同じボリュームでE888の方が大きいので、同じ音量を保とうとするとEX90SLの方がボリュームを大きくしなければなりませんでした。

クリアな音という点ではE888も良いと思うのですが、やはりEX90の全域クリアな音には及ばず、10年の歳月分の進化はあるなあと感じた次第です。E888がインナーイアーとして高品質だったとは思うのですが、EX90はインナーイアーを飛び越えて普通のヘッドフォンの領域にまで近づいてしまったのですから土俵が違ったのかもしれません。

ということで、洗濯してしまわないように大切にEX90を使っていこうと思う今日この頃です。

ちなみにちょっと使っただけですが、右耳が難聴気味になりました。もしかしたら余り耳によくないかもしれないので、音量は慎重に調整したいですね。