ガンダム展に行く

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今日は念願のガンダム展へと行って参りました。会期は明日までで、昨日行く予定が子供が風邪をひいたのでキャンセル。今日は結局行けましたが、上野を堪能することはできずドタバタしながら帰ってきてしまいました。

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展内はカメラ撮影禁止なのですが、富野監督の作品は屋外展示でカメラOK。もう、黒山のひとだかりですよ。

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こんな感じ。

さて展覧会の見所といえばコアファイターや巨大セイラさん。なにせ1/1コアファイターよりもセイラさんの方がでっかいんですから、異常な大きさです。セイラさんの中にある暴力性を具現化したといいますが、共感できませんねえ。セイラさんはいまでいうと「ツンデレ」で、お高くとまっているお姫様の一方で地上に降りてきた天使みたいな存在なわけです。アムロの現実の心の支えになっていた一方、アムロも実兄のシャアもララァに魅了されてしまった不遇な存在です。器量よしで、聡明でみんなの憧れの存在なのに、報われないところが本質なのでは、と私は思ってます。まあテーマは戦争の暴力性だったのでそれはそれでありでしょうけれども。

地味だけど意外に興味深いのが「アムロの部屋」です。ベッドとモニターしかないんですが、「もう怖いのいやなんだよぉ」という気持ちはこの隔絶された空間から生み出されたのかも知れません。

そしてアッガイですよ。もうなにがなんだかよく分かりませんが、アッガイたんとティーンの組み合わせはガンダム界の定番と化したようです。写真展示なのですが、レコードジャケットが数千枚ある中、アッガイのレコードジャケットが数枚壁において、それをバックに16歳前後のかわいい女性がいるというものです。はじめて女性を部屋に入れたティーンの男がアッガイで気を引こうというコンセプトらしいのですが、、、とりあえず女の子はかわいかったですね。

そして最後の最後が富野監督による作品。やはり最初から最後までザク。ガンダムはザクによって成り立っている作品、世界観ですね。一人の英雄の影に幾人もの犠牲者(ザク)がいます。戦争とはそういうもので、だからといって一人一人の命の重さが変わるわけではありません。真っ白に燃え尽きたザクたちはその名もない兵士たちへの鎮魂歌のようです。

ところで、クリスマスイブだってのにガンダム展に来る人たちってどうかね~と奥様が指摘してました。いやそんなことはない、イブだからこそカップルでガンダム展にきて、イブの夜は映画版一気見だ!!とかぜひやって欲しいです。意外と子連れもいましたけれども、2歳のきかん坊はうちだけでした。

のまのしわざ:GUNDAM -来たるべき未来のために-
のまのしわざ:1/144 HGガンダム限定クリアカラーバージョン

ちなみにお土産どころではものすごい勢いで限定ガンプラが売れていました。こんなに物販が売れる展示ってほかにあるんでしょうかね。2つのレジに長蛇の列をなしてました。

いい忘れましたが入場時に音声ガイドの貸し出し(500円)があります。これはなんと古谷徹さんがキュレーターさんと一緒に解説してくれるという、涙ものの企画。しかも池田秀一さんも途中で少しだけですが入ります。「チャンスは最大限に生かす主義だ」といってくれたり、もうファン垂涎のものです。

明日までなのでまだの方、ぜひどうぞ。