幕張海岸でお弁当を食べていたときのこと。スーツにネクタイを着用した、外回り風のサラリーマンが近くに座り、何をするわけでもなくボーっと海を見ていました。きっと会社を抜け出してここで時間を潰しているのでしょう。その彼の手には缶ビール。もうやり切れなくなっているのでしょうか。
しばらくした後、風が吹いた拍子に皮の営業カバンが倒れ、その側においた缶ビールも倒れて砂浜にまっさかさま。なんということでしょう。缶ビールは無残にも砂まみれになり、ビールが砂にしみこんでいってしまいました。サラリーマンの悲哀ここにきわまれり。太陽の眩しさとあいまって軽い眩暈を覚えました。
ところが・・・