のまのしわざ

人身事故で遅れた準特急で帰っている最中。サラリーマンのカップルが隣に座りました。なんてことのなく楽しく会話しています。

金曜日の夜だし、カップルが一緒に帰っている最中だ思っていたら、

女「（飲み過ぎみたいだから）送って行こうか？」
男「いや、ほら彼氏に悪いし」

ん？女の子には彼氏がいるらしいです。ということはカップルではありません。じゃあたまたま同じ方向で乗り合わせただけなのでしょうか。会話はまだまだ続きます。

男「俺の名刺入れの半分、キャバクラの名刺なんだよね」
女「えー、会社でいってるの？」
男「いや、俺の金」

この男、どうやら趣味で結構キャバラクにいっているようです。そこからキャバクラがキャバ嬢の人の良さによって品質が決まることを語ってます。

物語はここから急転直下です。

男「・・・ちょっとやばいかも」

なんか背伸びはじめました。これはもしかして？

男「・・・・（んぐ）」

やばい、やばいですよ。波動砲エネルギー充塡95%、充塡された音が横にいる私にまで聞こえるくらいです。HeavyBook、いやPowerBookG4を開いてブログを更新している場合じゃないです。いきなり最大の危機を迎えました。ここはどこだ！？

八幡山・・・

次の駅は調布ですがまだまだあります。絶望的な気持ちになりながら次の駅を待ちます。

・・・

列車が速度を落としました。ふう、間に合った。

車掌「作業をしているため徐行中です」

うきー、そうだった、普通の状態ならほんの数分でつくはずが、人身事故の後処理をまだやっていたのです。事態はますます不利です。

男（何か喋ろうとするが）
女「もう、しゃべらなくていいから」
女性は男の腕をしっかりと掴み、励まします。映画でいえば瀕死の状態で、あとは辞世の句を読むぐらいです。というか隣に座っている

自分がもう辞世の句を読みたい気分

です（涙）。

女「今、布田。あと一駅だから」

もう少し、もう少しだ！頑張れ！！（心の底から応援）

車掌「信号待ちで停止します」
男（無言）

orz

人生の中でこれまで電車の中で緊張したことはありません。

その後無事調布駅に到着し、彼氏がいる女は男を送るために降りて行きました。今頃どんなドラマが待ち受けているのか、気になって仕方ないです。

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