どこまで問えるソフト開発者の責任 ウィニー逮捕の波紋 - asahi.com : 社会京都府警は金子容疑者がウィニーによる著作権侵害が広がっていることを知りながら、236回のバージョンアップを繰り返したことなどを踏まえ、「ウィニーが違法に利用されることを認識していた」と判断し、逮捕の根拠とした。
だが、デジタル著作権問題に詳しい弁護士は、「ウィニー開発を裁くのではなく、音楽CDやゲームソフトのメーカーがソフトをコピーされないような技術を導入し、対応すべき問題だろう」と摘発に首をかしげる。
個人的な意見としては、開発者の逮捕は妥当ではないと思う。しかし開発者本人は「結果的に自分の行為が法律にぶつかってしまうので逮捕されても仕方ない」と受け止めているようなのですが、本当は戦って欲しいところ。
法律がおかしいと。
彼はプログラマであって、法律家ではないのでそこまで望むのはずうずしいのだが。
「違法に利用される」といっても違法なのはCDからMP3にした違法ファイルを「送信可能な状態」に置くことであり、Winnyが違法ファイルを「送信可能な状態」に置いたわけではない。
バージョンアップはソフト開発者として当然の行為であり、著作権侵害を蔓延させようとしたと捉えるのは結果論である。開発者が故意にそうさせようとしたとしても、利用者が違法ファイルを置かない限りは蔓延しない。
「幇助」の部分だが、利用者と開発者が明らかに連絡をとりお互い合意のもとに共犯であるならば成立すると思うのだが、今回のケースは弾丸メーカー、いや弾丸メーカーに材料の鉄を納入する業者を殺人幇助で逮捕しているような印象を受ける。納入業者は当然その鉄が何に使われるか知っているわけだが、それで熊を撃つか、人を殺すかは利用者次第である。
行く末に注目したい。