タイタニック事故解析

確率論的安全評価法によるタイタニック号事故の解析

 本報告で求めた確率は、当時の一般の船舶の事故発生確率ではなく、あくまでタイタニック号という特定の船がその特有な環境下でどの程度の確率で事故に遭うかを求めたものである。その結果、同事故と同等以上の海難事故の発生確率は2.05×10-2回/航海であった。これは、およそ49航海に1回という非常に大きな割合で同事故と同等以上の事故が起こることを示している。90%信頼度幅での値でみると、およそ29航海~102航海に1回という値である。

今の飛行機になぞらえると、100便に1回は墜落するということ? あなおそろしや。