S2000 Seat Upgrade EP3 シビックタイプR (civic typeR) レカロシート装着 2003/11/15 23800km |
今回の用意したもの
parts
tools
所要時間
約4時間半(EP3からレカロシート取り外し含まず)
作業者
まずはEP3からレカロシートを取り外します。 |
すでに取り外された状態です。 |
こちらはEP3のレカロシートから、シートレールを分離した状態です。助手席側です。 取り外しは私がやってないので聞いた話ですが、前後にプラスチックのプレート(写真中央)があるのでそれも外すそうです。 シートレール右側のT型の金具はハーネスを固定するためのものだったようです。 |
シートの底面です。 |
同じくシートの底面(フラッシュつき) |
こちらもEP3のレカロシートから取り外したシートレール(運転席側) |
こちらはいわずとしれた、S2000コックピットです。 本革仕様シート、黒です。 |
運転席のシートを外しました。ボルト4本を外し、シートベルト警告灯用のカプラを外してから外します。 シートレールのエッジで車を傷つけないように気をつけてください。 |
別アングル。排気管の盛り上がりがよくわかります。 |
取り外した運転席シートです。 |
シートベルトアンカーは使いまわすので、これを外します。ボルト1本でとまっています。その後、ハーネスをシートに止めている固定ピン(プラスチック)を2箇所外します。 |
こちらは助手席側を外した状態です。 |
これで両席とも外れました。 |
レカロシートの方ですが、シートレールを外した後に、シートからさらにサイドのプラスチックカバーを取り外します。これは内側から小さなビスで留まっていますので、シート座面の前側にあるサポート部を取り外します。 |
取り外し方ですが、まずサポート部を引き抜きます。 次に写真に写っているカバーを取り除きます。 |
ピンが2箇所内側に留まっているのでこれをプライヤーで引き抜きます。 写真は引き抜いた後です。こんなカンジで内側で留まっています。 |
2箇所、プラスチックの止め具を取り除きます。 そうするとサイドカバーの内側のビスを取り除くことができるようになります。 (上記の取り外し手順は自分でやっていないので、自信がありません。取り付け手順の逆で解説しました。ご自身で確認しながらお願いします) |
サポート部、サイドカバーを取り外した状態です。 |
これが取り外された、サイドカバーとサポート部です。 サポート部は逆の手順で装着してください。 |
これが新しいS2000用のシートレールです。 |
ごらんのとおりの正規品です。 |
こちらが取扱い説明書の拡大です。 使うのはスペーサーとボルトのみなのですが、・・・・ |
なぜかこんなにボルトナットセットが入っている!? |
広げるとこのとおり。 これはレカロの |
指定のスペーサーとボルトでシートレールをシートに装着します。その後、スライド用のレバーを取り付けます。 |
シートレールのサイドにシートベルトアンカーを取り付ける必要があるのですが、・・・ |
なんとここでトラブル発生。ボルトが入りません。 理由は簡単、ネジ山に溶接がとんでいて、詰まっているのです。 |
ここでネジ切り登場。 おかげでボルトが入るようになりました。 手伝ってくださったメカニックの方、ありがとうございました。 ちなみに、ここで使用するボルトは純正のボルト(山があるもの)ではなく、シートレールに同梱されていた、非常にうすべったいボルトを必ず使いましょう(理由はあとでわかります)。 |
さあ、これで助手席を固定しようと収めてみました。しかしシートのスライド量がたりなく、固定することが出来ません。 |
理由は簡単、純正のシートベルトアンカーの移動を規制するためのでっぱりがシートレールに干渉しているからでした。 (写真に写っているのがでっぱりの少ない、固定ボルト) |
ワッシャーを2枚かませて、でっぱりがシートレールに干渉しないようにしました。 |
純正シートとレカロシートの比較用写真です。 |
レカロの方が座面がひろくなって、サイドサポート(脇)部分が明らかに広がっているのが分かります。 |
こちらは運転席側のシートです。 スライドレバーが排気管の盛り上がりを避けるために特殊な形状になっているのがわかります。 シートベルト警告灯のハーネスはタイラップでシートレールのスライドに干渉しないように留めました。 |
レバーがもっこりしていて、なんとなくカッコ悪いです(^^; |
一度シートを収めて固定をしようとしてみましたが、やはりスライドできません。 外してみるとカーペットになにかがこすれた跡がくっきりと。 |
理由はこのシートベルトアンカーの固定ボルトでした。 こちらは大丈夫だろうとタカをくくって純正ボルトをつけたのですが、このでっぱりが干渉していたのです。び、微妙すぎる・・・ |
まずは純正ボルトを取り外します。 |
難儀した苦労が実り、このようにきちんと装着が出来ました。 |
助手席側のドアとのクリアランスはこのようなカンジです。
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内側はカーペットにサイドサポートがくっついて、擦れています。 |
シート位置を一番後ろにすれば、ドア側の内張りとサイドサポートは干渉しません。 |
運転席側も内側のカーペットにサイドサポートが擦れています。 このせいで、タックルしながら内側にシートを押すようにしてではないと、シートレールが固定できなかったのです。 それならもうちょっと外側に来るようにシートレールを作ればいいじゃんと思ったら・・・ |
外側(ドア側)は、きっちりとサイドサポートと内張りが干渉しています。 |
これは自分のポジションであわせた状態ですが、めり込んでいる様子がわかります。 |
内側もこのようにめり込んでいます。 つまり、シートレール自体には問題がなく、レカロシートのサイドサポートが張り出しているということでした。 |
助手席も若干調整して(立てて)、撮影。 |
運転席のドア側のクリアランスはこんな形で地図一冊がぎりぎり入るくらいです。 リクライニングのダイアル(おむすび)に手は入りません。 指でなんとかひっかけながらまわすカンジになります。 |
運転席側シートの後ろ側です。せまい・・・ |
肩の張り出しは少ないので、センターコンソールはご覧のとおり普通に使えます。 |
まずは作業の感想から。SCNのBBSで質問したり、インターネット上で情報を集めて「ジャストフィット!」と聞いていて「ボルトオンで簡単につく!」と思ってましたが、ジャストフィットの意味が違っていたんですね・・・「ぴちぴちぴったり」という意味でした(苦笑)
ワッシャーをかますとか、かませすぎるとスライドしにくいとか、もう干渉はありまくりです。でもなんとかスライドできますし、ドアにあたるものの開け閉めもできます。ううん、本当にS2000のシート選びは難しい。
シートベルトアンカーですが、回転を制限するでっぱりは切断するか、ペンチでまげてしまうとワッシャをかませる必要がなくなって、干渉を少なくできるでしょう。またシートベルトアンカーの位置が低すぎる(サイドサポートの間に埋まっている)ため、シートベルトの脱着は非常にやりにくくなりました。できればもう1〜2cmくらい上に穴位置がずらせられればいいのですが。プレート使うなどして延長したくなりました。
シートの乗り心地は純正本革シートとは比べ物にならないくらい向上しました。広い座面は太ももを包み込み、お尻は自然とシートバックへ密着するように導いてくれます。そのおかげで腰をシートバックがサポートしてくれて、姿勢がよくなりました。その分腰の疲れも少なくなるようです。また、メッシュ部分のシート表皮はそこそこ摩擦してくれて、身体のずれも少なくなりました。
ベロア調部分のシート表皮や、赤という色は退色や汚れが目立つという点で不利で、オープンカーには向かないかもしれません。純正オプションの本革シートは汚れにくく、手入れも楽、黒で退色もしにくいでしょうからオープンカーに向いています。なにより高級感があっていいのですが、シートとしての基本性能が悪くてはいけません。これで腰痛ともオサラバできるでしょう。
これに3点式シートベルトの状態でスポーツランド山梨を走りましたが、そこそこサポートしてもらえました。まあストレートで座りなおすのはいつもどおりですが。ラジアルタイヤの横Gくらいならフルバケットシートはいらないでしょう(byとうふ屋のおやじ)
いずれ4点式シートベルト装着にトライしたいのですが、写真のとおりもうギチギチで腰のハーネスを通すのも難儀です。もしかしたら一度シートを外さないと付かないかも。