GO!GO!GRAND CANYON!!

第4回

fascinating colorado river

[08/27/2001]


今回は以前書いたものを引用します。第3回とかぶる部分も多いけどご容赦を。

[08/20/2001]

what happened to me?

まず、grand canyon。感動しました。久々に大自然を見て感動。大自然なんて、 costa rica以来だけど costa ricaの感動とはまた違う感動。初めて北海道にいったときの感動を思い出した。

grand canyonでやることといえば、基本は hikingらしい。元々歩くのは好きなのでいっちょ hikeしてやろうかと思うが、本来canyonの中、夏は up to 117°Fにまでなるらしい。体温が100°Fなので、想像できるでしょう、多分45℃くらい? だから本来夏は自分がいった、plateau pointは dangerousらしい。そうでなくとも日差しを避けて morningか、late afternoonをオススメするとbrochureには書かれている。

元々、底まで降りるつもりはなく、ちょっと2hoursくらい歩いてみようかと軽く考えていた。軽く考えていながらも、shopでbackpackを買い、日差しを考え帽子も買う。靴はtimberlandの walking shoes、靴下、Tシャツ、short pantsは patagonia。そう、costa rica装備を完全装着だ。そしてbackpackには1食分のfoodと、snack、水をボトル1つとスポーツドリンクを1本。ちょっと hikeするには重装備。暑いのにもかかわらず、long pantsも上に着る。朝すでに気温は90°Fを超え、陽射しのせいで体感は100°Fくらいはあるだろうか。汗がにじむ。そんな感じにも関わらず、なぜかbackpackにlong sleeveを2着、ひとつはpatagoniaのwater resistantなwind breakerを入れる。

9:30にgrand canyonに到着し、rim trailを探す。しかしみつからない。そのへんの人にきくと、次の parking spotにあるという。次の parkingへと向かう。しかしみつからない。

またきくと、そこの rim trailは under constructionだという。そして結局中心部のところにいかなければならないという。そこへと車を走らせる。

中心部から先へは、public transpotationしか走れないため、parkするしかない。しかし当然のことながらparking lotは一杯だ。parkするのに時間がかかる。そして肝心の rim trailはなかなか見つからない。

そうこうしていると、壁際にtrailが見えた。たくさんの人が歩いて下がっている。ほとんどの人が軽装で、Tシャツ、サンダル、短パン。手にカメラと水を持ってるくらいだ。自分のように中装備の人はあまりいない。その trailとは、 bright angel trailという、壁を下がって下まで降りるtrailだ。

それを見たら、rim(壁の端)を歩くのはつまらないと感じるのは当然のこと。もちろんこの bright angel trailに approachしようと changed my mind。

が、これがまた見つからない。結局rim trailを間違って歩き、戻ってとかしていたら 11:30amになってしまった。遊覧飛行は2pmからで、移動時間を考えると歩く時間がない。

scheduleを組みなおして、ここは我慢してwithdraw。車を desert viewへと走らせる。ここはgrand canyonの east rimともいえる場所で、ここから1時間弱かかる。そこでの景色はまた絶景。いやー、凄い。

そしてすぐさま宿に戻り、reservationをpick upして遊覧飛行へと向かう。

遊覧飛行は約50分。videoまわしっぱなし、感動ひとしお。これで$60なら行くでしょう。

さて、問題のhikingはこの後だ。3:30pmに再び元の bright angel trailへとapproachする。その前にすでに昼ご飯で食べてしまったfoodと水を補充。ベーグルを買う。そして勇んで trailへapproachをはじめた。

行きはよいよい・・・

普通の登山と違って、行きが下りである。スタートが3:30pmなので温度も午前より涼しく、多分30℃以下だろう。ただlong pantsは暑くなり途中で脱いだ。この時間からtrailにapproachする人は少ないながらもいて、どちらかというと帰ってくる人が多い。帰ってくる人はみなぐったりとした感じで、hiと声を交わすときにsmileするくらいであとはかなりつらそうだ。そんな中、時間が tightなのをわかっているので足早に降りていく。

途中で、足を滑らせてこけそうになった。左手をついて体を支えられたのでこけはしなかった。backpackにすべての荷物を載せていて両手があいていたので助かった。

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image NYのリスと違い、かなり警戒感が薄い

where are you going?

途中で出会った rangerに声をかけられる。the second stopだと答えると、do you have food? と聞く。yesと答えるとうなずいてくれた。second stopとは、indian gardenという場所で、campが出来る場所だ。ここは元々はindianが住んでいた場所らしく、標高差は930m、片道2hの場所だ。計算では 7:30pmに日が沈むので、8pmまではまだ足元は見えるだろうから、帰りを3hと考えると 8:30pmには帰り着く。

first stopへは 30minで着いた。なかなか早いペースだ。first stopは単なる rest houseがある。rest houseといっても、何もない。ただベンチがあり、屋根がついているだけの場所。あとは水道とトイレがある。trailへの入り口の sign "no food, no fun"が思い起こされる。この後、もう一箇所同じrest houseがあった。

2nd stopへは5:30pmにつく。ここは先ほどの急斜面から緩斜面へとかわり、緑が生い茂った場所だ。なるほど、indianがここに住むわけだ。というより、ここにしか住めない。ここはその緑の中に campスペースが設けられている。が、しかし "no fun"である。何があるわけではない。

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ここで2人組の人とであった。彼らは別の trailからずっとまる1日歩き、そしてこれから自分がapproachしたポイントに上がるという。彼らいわく、

"we saw colorado river at plateau point. it's 1 and a half mile away, it takes 25min."

そして人生は一度きりだよ、か、今しか見れないよ、というような事をいう。

そう、そのとおり。indian gardenがあくまでもon the wayな感じがするのが否めないところに、この言葉はぐらっときた。即座に行くことを決定。そしてこの判断によるriskも同時に計算。往復1hourのロスである。つまり帰り着く予定時間が1hour遅くなる。9:30pmである。真っ暗な山道を 1 and a half hour歩かなければならない。しかし、一度来た道だ。大丈夫だろう。

そして

image plateau point手前の分岐

plateau pointに着いた。まさに grand canyonの中心部ともいえるこの場所。980mほど下がったにもかかわらず、まだ colorado riverからは900mくらいは上だろうか。そのスケール間の違いに驚く。回り360度見渡す限り、壁。もしあの trailが無かったら、絶対にこの中の世界から抜け出すことが出来ないだろう。手塚治虫の「火の鳥」原始編(?)だっただろうか。壁に囲まれた狭いところに暮らす男がこの壁を越えて外の世界へと行きたいと願う。火の鳥はその壁の斜面に巣を作っていた、、、といったような内容だったと思うがなにせ小学生の時の記憶でそれ以来読んでないので定かではない。そんな気持ちになった。もし、この壁に囲まれた世界、indianの村に生まれていたら。その壁の外の世界がどんなものなのか、想像すらできない。そして壁の外へと出たいと思うのか、それとも壁という明らかにlimitが見えている世界の中に暮らしていくのか。

(メモリがfullだったので自分の顔入りで撮影。顔は恥ずかしいのでcut)

そんなことを考えて回りの壁を見渡すと遠くのほうの雲行きが怪しい。いや、これは来る。風向きが変わった。うかうかはしてられない。backpackの中の荷物を全部整理する。backpackは patagoniaで買った、完全防水のものがあったのだが今回はそこまで重装備でなくていいだろうと持ってこなかったのが悔やまれる。そんなこともあろうかと、用意したビニール袋を使い、中の荷物をすべてビニール袋に詰めなおす。そういや、ビニール袋は英語でいうと plastic bagだ。そしてカメラの類もすべてしまい、patagoniaのwind breakerと、帽子を外にだしていつでも装着可能とした。

(右上の雲行きが・・・)

やってきた

予想はしていたが、やはり奴はやってきた。雨が降る前に吹く風。間違いない。奴は来る。足早になるものの、ペースはこれ以上あがらない。なぜならば、すでに足は疲れ始めていたからである。そして indian gardenに着く前に雨が来た。wind breakerを着て、帽子をかぶる。indian gardenに着いたときに、別のtrailから来たgroupと会う。彼らはここ、indian gardenに campするつもりだという。本当にそれはluckyだ。自分はこれから歩いて上がらなければならないのだ。

このとき一つ考えた。もし、無理であればここで一晩明かした方がいいなと。そのときこのときに会ったgroupに頼ろう。このとき時刻は6:30pm。

壁に向かって一歩一歩歩いていく。帰りは逆に上り坂だ。そして足の異変に気づく。右足が動かなくなってきている。元々10年以上前に大腿骨を折って以来、筋力は左足に比べて弱い。そして膝はスキーでひねったせいで同じく靭帯が悪い。この2つの要因と、来るときにslip downしたときに少しひねったかもしれないということが重なり明らかに動かなくなってきた。これはヤバイ。雨は激しくはないものの、確実に降っている。そしてsunsetの時間の前ではあるが、雨のせいでどんどんと暗くなってきている。雷も激しい。

2つめのrest house(the second)に7:10pmに着く。雨は激しくはないものの、確実に降っている。体温がさがり、身体が弱ってきているのがわかる。ここで休息し、食事をとる。ベーグルを食べ、水を飲み干す。水はこの rest houseで補給できるので空のボトルに水を満たす。wind breakerを脱ぎ、汗と雨でぬれたTシャツを少しでも乾かす。雨のせいで風もつよい。patagoniaのTシャツは2layerで、乾きやすいということだった。さすがに乾くわけはないが、風にあたると随分と感触はよくなった。wind breakerも同様である。water resistanceはget wetしないわけでないが、水をはじき、乾きやすい。帽子はさすがそのへんで買った$10の綿のものなのでぐっしょりだったが、これでもあるとないのでは大違い。頭に直接水があたらないおかげで随分と楽だ。なにより視界が確保できる。靴は完全防水でも、goretexでも無いが、stay dryだ。これはpatagoniaの靴下のせいもあるだろう。 これもTシャツと同じように2layerで乾きやすいらしい。元々の履き心地が非常にdryなのでまだ大丈夫らしい。

足の調子はかなり悪い。しかしこの rest houseに行く前にポンチョを来たカップル(夫婦)を見ている。彼らに追いついた方がいいだろう。ここに一人でいる方が身動きがとれなくなる。

getting dark

sunsetは7:30pm。7:20pmに rest houseを出てすぐにさっきよりも暗くなったことに気づく。これは間違いなく flashlightを使わなければならない。自分が持っているのは単4電池1本のmaglite。いわばアクセサリのようなもの。4年前、siggraph1997へ行ったときに$7くらいで買ったものであり、このような survivalなsituationで本来使うものではない。なぜならば、life timeを自分は知らないからである。つまり、1時間で電池が切れるのか、2時間なのかわからないのである。もし、これが1時間であるならばここで使い始めると上に辿り着く前に電池が切れてしまう。それはここではtoo seriousである。そうならないためには、まずはなるべく使わないでいくしかない。そういう意味で暗くなったものの、flashlightを出来る限り使わないように歩いてた。雨のせいで、暗くなるのが早い。

そうこうしているうちに話し声が聞こえる。さっきの1カップルに、もうひとつの1カップルがなにやら話している。flashlightがどうたらこうたらといっている。さっき見たポンチョをかぶった1カップルは korean系で、疲れたためか、flashlightを出すためかそこにとどまっている。もう1カップルは、flashlightをTシャツのしたに入れて使っている。このカップルの装備は非常に軽く、Tシャツ、単パン、サンダルといういでたちだ。だから完全のズボ濡れ状態である。足取りも重い。足がどんどん曲がらなくなっている自分の方がまだ早いくらいだ。そこで追い越すことにした。このカップルが自分にflashlightがあるかと聞くので、持っているけど、まだ道が見えるからと答えた。実際見えるがほとんど見えないに等しいくらいだ。しかし電池のことを考えるとここで使うわけにはいかない。ここで2カップルを追い越したことは余裕ができる。つまり、何かあった場合、それは足が動かなくなったり、flashlightの電池が切れたりしてもそこにstayすれば彼らが追いついてくるからだ。

そうしてさらに歩くと完全に見えなくなってきた。時刻は8pmに近い。magliteを点灯する。単4駆動だし、電球、レンズも極小だ。明るいはずがない。しかし、この真っ暗な状況では必要十分な明るさを提供している。見える。しかし今度は電池の心配をしなければならない。あと1時間以上は歩くはずだ。頼むから電池よ持ってくれ。

雨はたんたんと降っている。小さなmagliteのレンズに雨水が付着して、一瞬光の具合が変わる。magliteが照らす部分以外はまったく何があるかわからない。降り注ぐ雨は確実に体温を奪っていく。膝、腿が冷たい。そしてついに右膝を曲げられなくなってきた。右足をひきずるように歩く。そんな状態にも関わらず、後ろの2カップルがおいつく気配がない。それどころか差はますますつくばかりだ。flashlightの光のお陰で、どこにいるかはすぐにわかる。自分の状況が悪いのは間違いない。しかし、彼らよりも装備の面で優れているのだ。帽子、wind breakerが体温を守り、靴の中は未だに濡れていない。そして悪路を確実にグリップしている。食事をとり、水分も取っている。心配なのは電池と、右足だ。もし動けなくなったら、その時は本当に serious conditionだ。

rest house(the first)

次のrest houseに早く着きたい。そして休みたい。苦痛と不安で一杯だ。回りは真っ暗である。頼みはこの小さな小さなmagliteと、自分の2本の足だけである。しかしこの2つとも不安材料を抱えている。そして前方にかすかに揺れる光が見える。誰かがいる。しかもそれはrest houseの中にだ。

rest houseへの階段を上がり、怖がらせないようにと声をかけながら近づく。するとrest houseにテントをはったカップルが座ってお湯を沸かしている。彼らもまたこの雨で動けなくなったらしい。彼らいわく、暗いし、雨だし、slipperyだし、dangerousだから今日はここにstayするという。それはそうだ。もし自分が一人ではなかったら間違いなく動かないだろう。自分もできればそうしたい。rest houseは狭く、テントを張ると2人が残りのスペースに座ってもう一杯になるくらいだ。彼らは自分に歩くことをすすめてなかった。しかし自分のあとに2カップルが来ている。彼らは間違いなく、ここで動けなくなるだろう。rest houseには emergency callもあるので、何か有ればrangerに連絡することも可能だ。このrest houseへは来るときに30分で着いている。上にはもう少しの距離である。状況は一向によくなるものはないものの、このままのペースであればなんとかかる。そう判断してそこをleaveする。時刻は8:20pm。

もう少し

歩くペースは落ちているものの、意外とワルくない。40-50minで着くはずだ。そう考え、曲がらなくなった右膝をかばいつつ歩く。幸いなのは日本の山道と違い、段差がさほど大きくない。というのも、このtrailは馬も歩くため、角度が緩やかなのだ。もし日本の山道のように急斜面に階段状であったならば、膝が曲がらないと極端にペースが落ちていただろう。rest houseから startingpointまではしかも比較的緩やかになっているので、道的にはさっきよりも良い。あたりは完全に真っ暗だ。雨は相変わらず降り続いている。雷は弱まり、遠くのほうで光る程度となった。そしてrimの上に光が見えてきた。文明の光だ。そのうち明るい光が自分を照らす。これはもしかしたら rangerが trailをサーチしているのではないだろうか。間違いなくこちらを照らす光だ。その光はしばらくすると外れていた。他のカップルも見つかっただろうか。それともやはりさっきの rest houseで stayしているのだろうか。すでにflashlightの光も見えない。もし rangerがこちらを認識していたのなら、もう大丈夫だ。少し気が楽になった。

暗闇に突然トンネルが現れた。このtrailは2つのトンネルがある。その2つめについたのだ。上までもう少しだ。最後のトンネルを過ぎればもうついたも同然だからだ。そして最後のトンネルが現れた。rimの光もくっきりと見える。建物の窓の明かりとサーチライトが見える。眩しい。

生還

時刻 9:05pm。最初にapproachしたポイントに戻ってきた。サーチライトにいるであろうrangerに挨拶しにいかなければ。報告と、そして3カップルがtrail上にいることを知らせに。そう思い、サーチライトに向かって歩いていった。最後のtrailを上がり、眩しいサーチライトであろう発光源を見たとき、驚いた。

それは単なる街灯だったのだ。

街灯は360度を照らしていたのだが、揺れる木やtrailの角度の関係で明るく見えたり、暗くなったりしただけであった。もちろんそばにrangerなんていない。それどころか、誰もいない。誰も待っている人はいなかったのだ。あたりは lodgeがあり、lodgeの窓の明かりと街灯が灯っている。そこには文明が待っていた。単4ひとつのmagliteの役目はもう終わったのだ。そしてそこには誰も待っている人はいなかったが、こうしてまた皆に生還したことの報告ができることが嬉しい。

risk

生きて帰ったからよかったものの、余りこの話は自慢できる話ではない。明らかにriskyだからだ。計画性がない。しかし、ある意味でこれは計画していたのかもしれない。

雨が降ることは予想していた。食事が必要になること。水がいること。そして暗くなること。食事に関していえばまだ kitkat(チョコレート、日本の2倍サイズ)と、ビスケットが残っていた。装備にかなり助けられた。唯一の予想外は、足をひねったことであろうか。しかしそれも山道ではあることで、それがひどければもちろん歩いては帰ってこなかっただろう。

ぎりぎり。

そう、ぎりぎりだった。危ない。しかし人はぎりぎりが好きなのでは。少なくとも自分は今回のことは「たのしい」とは思わなかったけど、indian gardenで会ったフランス人のシェフに言われた言葉が印象深かった。

take it easy

そういえば奴はこんなこともいってたな。i don't cookといったら、

you don't have time or you don't make time?

ふん、おれは

I have no time because I'm busy and lazy.

最後に一言。

有難う神様。有難うpatagonia。

次回は完全防水のpatagonia backpackに、ちゃんとした magliteも持ってこよう(じ、次回?)。

 


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