▼目の前にレンズが2本。
▼そして盆栽
これから何が行われようとしているのか...それは前代未聞、タムロンレンズを使って大宮盆栽美術館の盆栽をフォトジェニックに撮影しようというもの。題して「大宮盆栽フォトウィーク」。
これはさいたま市、タムロンによりブロガー向けに開催された企画。ただ撮るだけではなく、学芸員の方による盆栽の見方入門、プロカメラマンによる撮影指導に写真批評など盛りだくさん。なお盆栽は通常写真撮影禁止、今回特別に許可をいただいて撮影しています。
▼タムロン担当者 x プロカメラマン・福田健太郎さん
撮影の仕方といっても手取り足とり基本から教えるというよりも、撮影に対する姿勢やものの見方がメイン。
▼撮影時は脇が甘いとブレます、しっかり締めましょう、という説明
特に福田さんは驚異的な「虫の目線」を持つ方で、道を歩いていても「あ、そこに毛虫がいる」とすぐさま小さなものを見つけてしまうほど。え、どこどこと見ても偽色で最初は分からず、数秒たってようやく見つけたのでその違いは明らか。
学芸員の方からは盆栽はただ立って眺めるだけではなく、視点をかえ、大樹をみるように見上げるようにといったアドバイスを頂き、早速実践。
また福田さんからは空のような明るい背景に対しては「明るさ補正、+2、+3は当たり前」との至言をいただき、明るさ調整。虫の目を持つように心がけて撮影大会です。
その結果がこちら
ズームレンズもあったのですが、全景をとるには適していますけど一度マクロレンズの面白さを知ってしまったらもはや常用。シャープに吹けあがるエンジンのように素早いフォーカスと、手ぶれ補正機構によって軽快に撮影が進みます。これは楽しい!
楽しくてニヤニヤしてます。
これまた良かったのが撮影対象が「盆栽」という点。なにせ相手は数百年の歴史をもつ貴重な植物ですからね、我々の短い命のこれまた瞬間瞬間を切り取る撮影なんてびくともしません。どんと構えてその姿形を変えることなく晒しているのです。ですから慌てて撮る必要はなく、落ち着いて、じっくりと視点に背景をかえながら、明るさ調整に絞り調整を納得いくまでやって撮ればいいのです。
これが人相手だとこうはいきません。自分もそうですが、モデルさんが疲れてきてしまい、いつまでも同じ表情でいられないのです。そういう意味ではアイスが溶けるのと同じように、タイムリミットがあり急ぎで撮影することが求められるからです。
▼私がカメラマンとしてアイドル・モデルを撮影しているサイト
アイスっ娘|icecco.com
アイスはつらい、夏はつらい・・・いや寒い冬もつらいんです。
その点盆栽は弱音も吐かず、我々の撮影につきあってくれました。感謝感謝です。
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TAMRON | フォトギャラリー | Some other place~生命と光を感じる彼方へ~ 福田 健太郎(ふくだ・けんたろう) With SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(F004)新しい90mmマクロ(F004)で見つめたのは、囁きかける自然の姿。マクロレンズと言えば、主に近接撮影の際に活用するものと勝手に捉えてしまいがちで、僕自身もこれまではその意識が強かった。今回、その考えを捨て、いろいろ撮影したなかの15点を改めて見てみると、生命と光を感じる彼方へ僕の興味は注がれていたようだ。
青い光に包まれる日の出前から行動を開始し、暖色に染まる夕焼け空が終わり、辺りが夜の闇へと向かうまで、絞り開放F2.8の明るさは弱い光の中でもフレーミングが決めやすく、極めてシャープに結ばれた像は気持ちよさが湧いてくる。現実感を覚える写真を生み出すにはベストだし、柔らかにぼかした描写からイメージの広がりを誘う世界へと導きたいときにも活躍してくれる。撮影者の意図に呼応するレンズは、撮影する喜びをおおいに与えてくれた。
そして同時にタムロン 90mmマクロレンズ。これがいい働きをしてくれます。元々60mmマクロレンズをもっていてミニ四駆やブツ撮りなどに活躍しているのですが、フルサイズ一眼に買い替えたこともあり多少焦点距離が短め。丁度90mm~105mmが気になっていたのですが、これは丁度いいサイズです。
朝10時から午後3:30まで、みっちりと撮影が楽しめました。
今回はご招待ありがとうございました! またの機会にぜひよろしくお願いします。
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