恐怖の殺人ミニ四駆小説! 「つんどく速報」にてレビューいただきました #mini4wd

「流しのミニヨン・レーサー北川【第一部】」の電子書籍版を「つんどく速報」で素敵なレビューをしていただきました。他の方にレビューしてもらうと内容が新鮮に感じられて、自分の作品ながらも思わず惹きこまれました。レビュー、大事です。

恐怖の殺人ミニ四駆小説『流しのミニヨン・レーサー北川【第一部】』 - つんどく速報(電子書籍の感想・レビュー)

もしも、ミニ四駆ブームが終わらなかったら...... 本書『流しのミニヨン・レーサー北川【第一部】』は、ユートピアSFであると同時に、ディストピアSFでもあります。 全国の少年たちを熱狂させた『ミニ四駆ブーム』が終わらなかった未来。 それはミニヨン愛好家たちにとって理想な世界のはずなのに......緻密なシミュレーションによって導きだされたのは、ひたすらレースと改造に明け暮れる子供たちが、大人になることを拒否する未来のビジョンでした。

で、ディストピアSFだったのか!

恐怖の殺人ミニ四駆小説『流しのミニヨン・レーサー北川【第一部】』 - つんどく速報(電子書籍の感想・レビュー)

ミニヨンの賭けレースをめぐる、元少年たちの暗闘 『殺人ミニ四駆』というトンデモ設定が登場するほど文章はコミカルチックですが、ストーリー全体においては徹底してシリアスな話題を扱っています。 たとえば、『ミニ四駆飲み屋』内で行われていた賭けミニ四駆レースの摘発に際しては警察とパチンコ業界の癒着構造に言及しており、その他にも、われわれ市民が普段から見て見ぬふりをしている、さまざまな社会の欺瞞を暴いています。

はい、コミカルなトンデモ設定です。実はですね、こういう小説はとにかく「誰か死ななきゃいけない」という不文律がありまして、普通にナイフで刺された、拳銃で撃たれたというシーンが登場するわけです。その飛び道具の代わりすらもミニ四駆でやってしまおう、というのが殺人ミニ四駆なのですね。この飛び道具は「月刊ミニヨン技術」に掲載中の第二部にも継承されています。

ミニ四駆頑張って改造して速くしようとしている真面目な方々においては、大変申し訳ありません。ディストピアSFですので何卒ご容赦下さい。

最後に、この「流しのミニヨン・レーサー北川」はお手頃なミニヨン価格=324円にて好評発売中です。