前回までのあらすじ流しのミニヨン・レーサー北川は高額な賭けレースを浜田にやらせる。ところがそこに警察官が踏み込んできて、浜田は逮捕されてしまった。
捜査官「詳しくは署で聞くからな、いくぞ」
浜田「兄貴イ、なんでオレなんだよ、アニキィ〜」
無言の北川の横を、手錠をされた浜田が連行されていった。
サラ「相変わらず冷たいのね、北川さん」
さっき会ったサラがそばに立っていた。サラもまた、警視庁組織犯罪対策4課の捜査員だったのだ。
北川「...あとで君が来ると分かっていたからな」
サラ「フフフ、そうね。今日はどんなご用事なのかしら」
北川はサラに学生を紹介し、学生のマシンをサラに見せる。
サラ「このマシンは、最近賭けレースで勝ち続けるマシンのセッティングによく似ているわね。原型かしら。」
学生「どういうことですか?」
サラ「賭けレースに出る人全員がミニ四駆を作っているわけじゃない。勝てるマシンをお金で買って出ている人がほとんど、その人たちに勝てるミニ四駆を提供しているレーサーがいるのよ。レーサーはそれぞれ特徴があって、マシンをみればだいたいの筋が分かるのよ。」
客から押収したマシンを机の上に載せるサラ。
サラ「このマシンをみて。このマシンは明らかにあなたのマシンの発展形ね。ということはこのマシンを作ったのは...」
学生「ぼくのパパ!」
サラ「どうやらそうみたいね。あのお客が色々と喋ってくれるといいんだけど」
学生はぱっと明るい表情になったが、一方で眉間にしわを寄せる北川。
北川「...サラ、これを」
高尾店主からもらったUSBメモリをサラに渡す北川。
北川「このデータはミニ四駆レースの全記録が収まっている。賭けレースにミニ四駆を提供しているミニヨン・レーサーもこの中にいるはずだ。」
サラ「あら、そんないいものプレゼントして下さるなんて、あなたにしては随分と気が利いているわね。引き換えに何が欲しいのかしら、フフフ」
北川「...幻のアレだ。警察の押収品にあるだろう。」
サラ「困った人ね。そんなもの持ち出したら、私のクビが飛んでしまうわ」
北川「それはバレたらの話だろう。大丈夫だ、絶対にバレない」
サラ「...それにだまされて、何度始末書を書いたことか...仕方ないわ。その条件飲むわよ、データありがとね。」
幻のアレとは何か、北川は何をしようというのか。そして浜田の運命は。
浜田「兄貴〜〜〜」
独房で一人叫ぶ浜田。
(づつく)
(ミニ四駆小説は2日に1回の更新予定です)
この小説はフィクションで、実在の人物・団体と一切関係ありません。賭けミニ四駆レースは法律で禁じられています。
ミニ四駆は株式会社タミヤの登録商標です。
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幻のアレは色々あります。