脱電気です。
「たかが電気」と誰かがいったようですが、ちょうどVツイン蒸気エンジンを搭載できる動くものないかなあと回りを見渡したら、あるじゃありませんか、手ごろなのが。それがミニ四駆です。
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作り方は比較的シンプル。モーターの代わりに蒸気エンジンから動力を渡してあげようというものです。モーターは形こそ残っていますが、中の磁石、ブラシは取り除き、単なる軸受として活用。両軸を使っていて逆側にプーリーをつけることで、ミニ四駆の変速機構はそのままに搭載することができました。
仮組して動作することを確認。その後、実際に搭載のための加工を開始します。
いきなりエンジンマウントのステーをカット。短くします。
ボイラー、アルコールランプを固定するためのリアステー。ちょうど放熱性のよいアルミ製があったのでそちらを使用、固定用の穴をドリルであけます。
意外とすんなり固定できました。
アルコールランプを置く場所が小さかったので、まずはそのへんにあった厚紙を利用して受けを作ったのですが...
アルコールランプからアルコールが漏れ出し、予想通り炎上。リアル・カチカチ山になってしまいました。
(炎上の動画)
厚紙炎上の火力はかなり激しく、消火もそれなりに大げさに。
こちらはプーリーのゴムベルト。距離が近いためゴムが余ったので二重巻きにしたのですが、これが曲者、フリクションロスが大きく回りません。
最初モーターもそのままで使っていたのですが、フリクションロスを減らすために分解、磁石を取り出します。
ブラシが予想以上にフリクションになっていたので、ブラシも取り外します。これでスルスルとモーター缶軸受は回るようになりました。
ギアは4.2:1の減速比のものを利用。本当はもっとギア比の大きなものを使いたかったのですが、手持ちで見当たらず、暫定的に使用しています。
厚紙で作ったアルコールランプ受けは危険、ということでモーターから取り出した磁石をこれまた暫定的にリアステーにマスキングテープで仮止め。磁力でアルコールランプをくっつけようという狙いですがこれが成功。すっと引き寄せられるようにして固定され、多少の揺れではびくともしません。テープなので燃える部分も少なく、安全性アップです。
これで実際に走らせてみました。
プーリーのゴムベルトのフリクションロスが大きく、トルク・回転数ともに足りない蒸気エンジンでは多少つらい状況です。適正な長さのベルト、ギア比を大きくするといったところでもっと安定的に走れるように調整していく予定です。
それにしても、蒸気エンジンでミニ四駆が走れるというのはなかなか新鮮ですね。ただ高熱なのでコースを走らせるのは危険。とけちゃうかも。
そう考えるとやっぱりモーターと電池ってパワーあるし、便利だし、とにかく安全ですね。子供でも扱えるというのが最高です。脱電気、なんていってられませんよ、ホビーの世界は。
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