すべての発端はこちら、バンパーの冷却用導風口が小さいこと。
オイルクーラーに風をあてるため、ここの開口部を広げようと思い立ちました。実際後期型ではバンパーが変更になり随分と風があたるようになっています。
最初はドリルでガッツリと穴をあけていこうと思ったのですが、裏をみてみると・・・
黒い樹脂(レインフォース)があり、これを外すか切るかしないと意味がありません。そこでバンパーを外すことに決めたのですが、これが地獄の一丁目でした。
ええ、外れないんですよ。
外れない理由は2つ。
・ネジが多すぎ、しかも隠れている
・錆ついたネジがあり、破壊しなければ外せない
とにかく作業性が悪く、手が入らないし、ネジも多いんです。とくに酷いのがバンパーとフェンダーを止めているところ。インナーフェンダーを外し、手を滑り込ませてそこにある3箇所のネジを外さないといけないんです。なんでこんなにガッチリと・・・
例えばEK9シビックの場合は上側に6箇所くらい、フェンダー左右各1箇所、バンパー下部8か所くらいのネジをはずせば、ポコーーーンと外せるんです。しかもネジはすべて見える場所にあります。ところがこのFD3Sの初期型っていったら。
上部に8箇所位、フェンダー内左右各4箇所、バンパー下部4箇所位、グリル内7箇所位でした。いくらなんでも多すぎ。
「そうそう、FDのバンパーは板金屋さんがね、面倒くさいって嫌がってたよ!」
と明るくグループ4の佐藤社長に教えていただきましたけど、本当にこれは酷い。バンパー脱着工賃はずんでもらわないとやってられないでしょう。
結局4時間かかってバンパーは外せず。最後の錆びたネジ1本がネックでした。あとはもうグラインダーでネジを破壊して取り外すしかありません。
エンジンルームがぎっちりなのは知っていましたが、インナーフェンダーを外しても中はぎっちり。
こんなところにウォッシャー液が。
自分でメンテナンスして分かりましたけど、このFD3Sってクルマはやっぱり何かがおかしい、こうデザインと設計と開発と生産と理念(ロータリーエンジン)が噛み合ってないような気がします。だってベースとしてFC3Sがあったわけで、それをリファインすればいいのに、まったくもってこう「洗練」という言葉が見当たらないんですよ。一般的な工業製品は「ああ、なるほど!」とか「うまくできているなあ」と感心するポイントがあるものですが、それがナイ。
手探り感というか、やっつけ感というか、とりあえずできたからいいでしょ的な部分が見え隠れしてます。値段が350万円くらいってのは、当時は「ローターなのに高い!」と批判されましたけどこれだけ手が込んでいる(無駄が多い?)とそれでも割があわないと思います。だってバンパー外すだけでこんなに苦労するなんて。ほんと何かが間違っている。あまりもの大変さにマツダは
マ(チガ)ッダ
の略かと思ったくらい。今日はそのおかげで右手が筋肉痛でした。