(いしたにまさき著「ネットで成功しているのは<やめない人たち>である」)
2010年、Perfumeかしゆかの年初の目標は「ブログを毎日更新すること」でした。
来る日も来る日も、毎日すこしづつ。例えサーバー障害でサイトが1週間落ちても、その分のコンテンツは書きためてあって後で投稿されるほど。有言実行。
そのかしゆかも今年最大にして唯一のライブ、東京ドームを前に更新が滞りました。女子大生としての学業とアーティストの両立。さらに5万人を前にしての最大で最高の舞台を実現しようという気負い。想像できないほどのプレッシャーがあったに違いません。
そして東京ドーム。
誰の目からみても東京ドームライブは成功でした。あれだけ大規模だとライブ会場としては最悪の環境。ちょっと気を許せば一体感を失うほどの魔の球場です。その環境で全員が成功と感じたのです、ただ一人を除いて。
その一人とはかしゆか。
かしゆかは1週間後のラジオ番組で悔し涙を流します。
Perfume かしゆか泣き崩れる! 東京ドームの「もっともっと」 ([の] のまのしわざ)「もっともっと」
(・・・数秒無言)
ラジオをやっていても、いろんな人が感想いってくれたしライブ当日も
スタッフさんも見に来てくれた人もすごいよかった、感動したといってくれたけど
自分的には納得いかないライブ
みんなに謝りたい
みんながどれだけ期待してきてるかわかったし
ありがとうという言葉をもらうたびに気付いたし、苦しくなった
もっともっといいライブにできたはず、皆の期待にこたえることができたはず
ライブのみんなの全力の応援に、自分が全力で答えられなかったのが悔しかった
みんなと一緒にすごい感動した、自分でも幸せだった、満足したライブと言いたかったけど
言えなくって、苦しくって
今日みんなに謝りたいと思ってた
これからもライブをもっともっとして、みんなの気持ちにもっともっと全力で答えられるように
東京ドームでも、今日ラジオでもメールをみたり、きいたりして
もっともっといいライブにできると思ったので
もっともっと頑張ります。
来てくれたひと、感想くれた人ありがとう
これからもお願いします。
Perfume かしゆか 東京ドーム悔し涙でわかったリアル「ジョジョ」で梶原一騎イズム #prfm ([の] のまのしわざ)それなりの山の頂点に立ち
余裕の笑みではなく
悔し涙を流しながら
まだまだだ
と言う21歳女性とか
そんな台本かけねぇよ
リアリティなさすぎだよ
梶原一騎かよでも
このアイドルは実在する
東京ドームの後、ブログの更新はありません。このまま途絶えてしまうかと思われた11月22日。WOWOWでの東京ドームライブ放送の前日。ブログが再開されました。
タイトル:1人1人が宝物☆
2010.11.22 (かしゆか)
内容はファンクラブ限定コンテンツのため明かせませんが、ええ、これはまさしく
プロポーズの言葉!
プロポーズにそのままコピペしていいほどの秀逸な言葉がつづられていたのです。後悔を思い出に、悔し涙を笑顔にかえて再出発をとげました。
そして次の日から、またブログ更新がはじまったのです、しかも何事もなかったかのように。それまで同様、なんてことのない日常のコト。ネールの話だったり、美容のことだったり。
つまり、かしゆかは
<やめない人>
です。
そして Perfumeは
<やめない人たち>
でした。
Perfume結成から10年という長い歳月をかけて、東京ドーム公演。長い下積み活動。どれひとつとして無駄なことはなかった、という言葉どおり少しづつ積み上げていったのです。
かしゆかのブログに象徴されるように、順風満帆なことはありません。時にはつらかったり、悲しかったり、忙しかったり、ねむかったり。毎日ブログを更新することは実はそう易しいことではありません。
そんな時は「やめる」と言わず、「休め」ばいいんです。
休んだらまた、何事もなかったかのように続けるのです。「やめる」と言わない限り、「やめることにならない」から。たまにブログでもツイッターでも「やめる、やめる」と言う人がいますが、大抵は人の気をひきたい、注目されたいだけで本質がありません。やめたいなら何もいわずやめればいいんです。しかしそれでは何も得られません。
やめない人たちだけが、なにかを得ることができるのです。
その何かは人によって違うでしょう。何を評価するかは、人それぞれ。モノの価値は自分で決めるものです。その価値を一般的な言葉でいいかえれば「成功」となります。
だから
ネットで成功しているのは<やめない人たち>
となるわけです。
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ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である [単行本(ソフトカバー)]
いしたにさんの本にはそのエッセンスがぎゅぅ~っと詰まっています。110人のブログやツイッターをやっているひとの生の声、そしていしたにさんがうまく本質をすくいとった濃厚なノウハウ。単なる事例集やノウハウ集とは一味も二味も違います。するめのように噛めば噛むほど味がでてきます、ってまだ1回しか読んでませんけど。
Perfumeもそうです。結成10年、メジャーデビュー5年。決して順風満帆ではなく、自らの方向性を定めることもできなかった時代がありました。迷い、惑い、そして今の道を見つけたのです。大学進学もそうです。アーティストとして生活できる、成功できる見込みがなかったからの選択。そして成功したかのように思えても大学をやめない。このまま卒業するのでしょう。とことんまで、<やめない人たち>です。
ネットでも、ネットでなくとも<やめない>。これがキーワードですね。
Perfumeにとって東京ドームは<ゴール>ではなく、<スタート>地点となりました。<やめない人>かしゆか、改めて惚れ直しますね。
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Perfume First Tour 『GAME』 [DVD]
私が最初にみたPerfumeライブDVD。これはいいです。
いしたにさん、献本ありがとうございました。
ちなみに私もアンケートで微力ながら協力させていただきました。
suezo
WOWOWで東京ドームライブを私も見ました。当日のライブはなるべく肉眼で見て、会場モニターは見なかったので、彼女たちの表情はあまり見ることができなかったのですが、さすがTV、アップ満載で、あぁ、あのときの表情はこんなだったのかと思い出したりしてました。だからこそ、かしゆかの全力で答えられなかったというのは何故?何故?なのですが、それは本人しか分からないことなのですね。PTAの日記にも書いておいた通り頑張って欲しいものです。ホンデ、本題(前置き長いですが・・・)、私も明日から再びブログを書こう!という気持ちにさせて頂いた素晴らしいエントリーでした。さすが野間さん!
tnoma
> suezoさん
WOWOWよかったですね~
私もギリギリで見ることができました。
かしゆかはまさにDream Fighter、最高を求めていたのでしょうね。それがどんなだったかは分かりませんが、とにかく満足どころか悔し涙を流したくらいなので、今後に大期待です。
ブログエントリー、楽しみにしてますー。やめないのが大事w
よっしー
Spring of Lifeはちょっとやりすぎだと思います。
http://demochi.net/demochi.aspx?id=566
もう少し歌に力を入れて欲しかったですね。