八代:九州三大祭の妙見祭は笠鉾に亀蛇(ガメ)が出てくる不思議な奇祭

ちょっと間があいてしまいましたが、「妙見祭」を今回はじめて見ることができました。親の世代はなんでも学校を休んで、というか学校が適当に出席をとったあとはみんな好きに一日過ごせていたとかいうほど、市民的お祭りだったとか。最近は数日遅い11月22日~11月23日の祝日に毎年開催されているそうです。


(亀蛇)

熊本県八代市

今から約1300年前に中国から妙見神が亀蛇(きだ)に乗って八代に上陸したという故事にもとづいて、江戸時代中期に始まりました。神輿や笠鉾、獅子、亀蛇、花奴、鉄砲隊、神馬、飾馬などが参加する神幸行列が、八代神社(妙見宮)へお上りします。九州三大祭りの一つと言われます。  祭の人気者は「ガメ」と呼ばれる亀蛇(きだ)で、首が2.5m、胴の大きさは畳4枚ほど、全体の重さは200kgあります。砥崎の河原などでユーモラスな妙技を披露しながら走り回ります。

熊本県八代市 妙見宮大祭
八代妙見祭(熊本県八代市)・写真満載九州観光

塩屋八幡宮に着いた時には、行列の一行はすでに境内に集まっていました。笠鉾や奴(やっこ)、鉄砲隊、神馬、獅子、ガメなどでごった返していました。 行列の一行は塩屋八幡宮に参拝して、7時30分になるとラッパが吹かれ、神幸行列(お上り)が開始されました。今日は天気も良く、気温も寒くなく絶好の祭日和です。 出発から最後の会場である砥崎の河原までの到着時間は次の通りです。 ★ 塩屋八幡 7:30出発 → 出町公園 8:30~ → JR八代駅前 9:00~ →八代神社 11:00~ → 砥崎の河原 13:10~17:00頃すべて終了 出発地から最後の会場である「砥崎の河原」までは約6Km程度あります。行きはよいよい帰りは怖い!


見所はいくつかありますが、まず言えるのは大規模で山車が多いことでしょうか。山車は「笠鉾(かさほこ)」と呼ばれるもので、八代城下の町々から奉納されるものが9基あります。この笠鉾がまずみどころの一つ。

そのデザインのモチーフや、彫刻の美しさは目をみはります。また製作も1738年、1805-1809年前後と相応に古いものもあり、タイムトラベルして現代に現れたかのような錯覚を覚えます。

笠鉾の上にのっているモチーフがちょっと独特です。

・本蝶蕪(ほんちょうかぶ)


本町(ほんちょう)の繁栄を祈り、本という文字に、蝶、そして蕪をあしらった装飾です。

熊本県八代市 妙見宮大祭


迦陵頻伽(かりょうびんが)

こんな感じで色々と乗ってます。

人間だけではなく、蜜柑や蘇鉄などもあり豊穣の印がおおいですね。いずれにしても中国大陸文化の影響を色濃く反映していて、中国にちなんだものがほとんどです。

そして次の目玉は亀蛇(キダ)、通称「ガメ」です。